日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】森達也著 「東京番外地」(新潮文庫)

2014-08-11 19:38:16 | 本・映画・展覧会
 オウム真理教関連の映画を製作し有名になった人、文章も書いている。東京のちょっとアヤシイ(胡散臭い)場所を訪ねたシリーズが本になっていたので借りてみた。

 タイトル通り初っ端は「番外地」小菅の拘置所。拘置所そのもののレポートと共に、ここに収監されているオウム真理教の被告たちとの面会の思い出も記され興味深い。以降、品川の入管事務所や食肉市場(ここで著者は過去の経緯からブラックリストに載ってるらしい)、浅草の一歩外れた場所などを、やさぐれた感じの編集者と回る。

 物静かな、と言うのか根暗な、と言うのか、声高に叫ぶタイプの人間ではないようで、かつ静かだが自信に溢れた、と言うのでもない。ボソボソと、「なぜなんだ」と一人ごちている、そんな印象。読者をねじ伏せるのでもなく、かと言って問いかけてくるわけでもない。なので「何で貴方は文章を書いているのですか」と訊いてみたくなる。読んで面白いのだけど、好きにはなれない。そんな感じのファースト・コンタクトだった。もう2,3作読んでみようかな。

 2014年8月2日 備後落合駅に読了
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2014年8月2日 【旅行】青春18きっぷで乗るジョイフルトレインin島根

2014-08-11 07:01:11 | 旅行・ハイク&ウォーク
 夏の18きっぷ2回目の使用をしてきました。

 今回のメインディッシュは数年前から懸案となっていた「奥出雲おろち号」、延長運転となる出雲市始発となる日を狙いました。が、発売日に指定席が取れなかった!その他の交通手段も宿も全部確保しちゃっており大汗。駅の自動機で毎日キャンセルをチェック、一週間前に何とか確保。いや~危なかった。

 しかし、出雲市から乗るためには「サンライズ出雲」や東京発の夜行バスでは間に合わない。調べた結果、京都発の夜行バスなら間に合うことが判りました。おまけに名古屋でライブを聴くことになり、当日は会社を30分早退して名古屋へ、ライブ終了後再び新幹線で京都へ、10数分の乗り換えで夜行バスに乗車と言うタイトなスケジュールに…こんな芸当、日本以外では絶対に不可能ですナ!

【8/1】
京都 2330
(出雲エクスプレス京都7号)
[車中泊]

【8/2】
出雲市 0635(所定)/0634
正門前 0659
*** 出雲大社参拝 ***
大社前 0758
川跡 0809/0812
電鉄出雲市 0821/出雲市0845
(奥出雲おろち号)
備後落合 1224/1438
三次 1559/1602
広島 1728/1735
西条 1811

 京都からの「出雲エクスプレス7号」は横3列車、発車して程なく寝てしまいましたが、最前列だったので短い足でも伸ばせずに辛かったです。どうせカーテンで見えないのだから1列目って嬉しいことは何もない。前輪の上なので突き上げも結構感じる。もっと細かに座席指定できるシステムにして欲しいぞJRバス。

 出雲市に数分早着したので大社前を通るバスに乗り継げ、慌しいながらも出雲大社へ参拝することができました。そして出雲市駅への戻りは一畑電車で、電鉄大社から川跡までが元南海「ズームカー」21000系、乗り換えた電鉄出雲市行きは元京王5000系。大社前駅には映画「RAILWARS!」…違いました、それは絶賛?放映中のアニメ。「RAILWAYS」の準主役とも言うべきデハニ52が、まだ早朝だと言うのに内部公開されていました。

 さてお次が本日のメインディッシュ「奥出雲おろち号」、専用のDE15(DE10の日もあります)+12系2両。それならキハ40あたりを改造した方が良いのでは?とも思いますが、客車の方がエンジンがないため維持費が安いのかもしれませんね。2両ですが席は実質1両分しか販売されないため、指定席は意外と入手困難なようです。

 出雲市から宍道までは山陰本線を走ります。宍道で乗務員交替、運転台つき客車を先頭に木次線に入り本領発揮。急カーブの続く線形を中国山地へ向かいます。木次で1団体、出雲横田でもう1団体乗り、ようやく車内がにぎわいましたがそれ以外の区間の乗客は10名に満たず、ちょっと問題ある指定券の販売状況。

 この列車、実質1両で客数は多くない割に車内販売や駅売りの多い「喰い倒れ列車」だと事前のリサーチで判明。こちらも地元経済活性化に協力すべく全力で対応します(笑)。手作りプリン、蕎麦、牛めし、また蕎麦、コーヒー…評判通りの内容でした。

 芸備線との乗り継ぎがすこぶる悪い備後落合駅、ホームの待合室で横になって昼寝し夜行バスの寝不足を補いました。山間の交換駅とは言え初めて来た30数年前はもう少し活気があったと思うのだけど…まぁ長閑な時間を過ごせたと思うことにしましょう。芸備線上り・下り・木次線の3方向の列車が揃う1日1回のゴールデンタイム、すべてキハ120単行ですがすべて違う所属と色なのがユニーク。三次までは超徐行区間もありこの路線の行く末が案じられました。

 三次からはキハ40系2両でかつての急行「ちどり」を彷彿させるダイヤの快速で広島へ、更に元首都圏にいた115系に乗り継いで宿へ向かいました。今日も朝から晩まで乗りっ放しでした。酒造りの町なので夕食には地元産の冷酒をつけて頂いちゃいました。やはり寝不足が残っていたのか、かなり酔いました。

 広島西条駅前YH泊
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