最近になって何冊か読んだカクハタ氏と、同じ大学探検部の先輩であり作家である高野秀行氏の対談集。実に、大変に興味深く、唸らされるところの多い本だった。対談集でこれほど考えさせられたのは初めてかもしれない。
「探検(冒険)をしてそれを本に纏め、作品が世間に評価された人」として両氏は括られることが多いようだが、互いに全く似てないと言う。そのことで気を悪くしている風はなく、対談でお互いのスタイルやそこに至るアプローチ(考え方)、本への纏め方などを細かに語り合っており、見事なまでに似ていない。
両者が比較し合っている内容を読むと、角幡氏は割と普通の人っぽく、高野氏は無頼派っぽい印象を受けるが、よくよく読んでみると実はそうとも言えないことに気付く。たぶん本書を読んだ後では、両氏の作品を読んでの印象も変わるだろう。彼らにかかりきりになるわけにもゆかないのだが、刊行順か執筆順に、全作品を読破したくなる。そして両氏が対談中に取り上げている内外の諸作品(アウトドア物とは限らない)についても触れてみたく、主だった作品はアマゾンのウィッシュリストに登録しておいた。いずれ図書館の蔵書から手を付けてゆくだろう。
ところでとても気になるのだが、なぜタイトルが「地図の」なのだろうか。「地図に」なら解らないでもない。「地図のない場所」すなわち探検家・冒険家としてではなく(作家として)と言う意味なのではと読んだ後に思ったのだが、真相はいかに。
2018年1月25日 通勤電車にて読了
「探検(冒険)をしてそれを本に纏め、作品が世間に評価された人」として両氏は括られることが多いようだが、互いに全く似てないと言う。そのことで気を悪くしている風はなく、対談でお互いのスタイルやそこに至るアプローチ(考え方)、本への纏め方などを細かに語り合っており、見事なまでに似ていない。
両者が比較し合っている内容を読むと、角幡氏は割と普通の人っぽく、高野氏は無頼派っぽい印象を受けるが、よくよく読んでみると実はそうとも言えないことに気付く。たぶん本書を読んだ後では、両氏の作品を読んでの印象も変わるだろう。彼らにかかりきりになるわけにもゆかないのだが、刊行順か執筆順に、全作品を読破したくなる。そして両氏が対談中に取り上げている内外の諸作品(アウトドア物とは限らない)についても触れてみたく、主だった作品はアマゾンのウィッシュリストに登録しておいた。いずれ図書館の蔵書から手を付けてゆくだろう。
ところでとても気になるのだが、なぜタイトルが「地図の」なのだろうか。「地図に」なら解らないでもない。「地図のない場所」すなわち探検家・冒険家としてではなく(作家として)と言う意味なのではと読んだ後に思ったのだが、真相はいかに。
2018年1月25日 通勤電車にて読了