貧しく複雑な家庭環境に育った若者が何とか役人の地位を得たが、職場でも出自が影響してか大したお役目は与えられない。ようやく巡って来た大役は、遠地へ送られる罪人の押送人。その罪人は姦通の罪を犯しながら切腹を拒否する由緒ある旗本の侍、困り抜いた三奉行がひねり出したのは蝦夷地の大名預かりと言ういわば追放刑。
愚直かつ世間知らずな若者と、世事に通じ破天荒な旗本の「みちのくふたり旅」はすんなり行くわずもなく、日々衝突の連続。そうした中で若者の心は次第に変化してゆく。果たして無事に押送の役を遂げられるのか?
上下二巻の対策、知人から頂いた本だったが面白かった。
2024年9月10日 自宅にて読了
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