「近代化遺産」とは、明治以降で戦前までに建てられた、造られた構造物と本書では定義している。人目に付き保存されやすい建物ばかりでなく、例えばトンネルや橋梁橋脚、ダムなどを含み、実に自分好み。中には送信所のアンテナなんていうのもある。
種類ごとに著者が取材して回った各地の遺産を、きちん撮った写真と建築建設の背景まで含めた解説で紹介した本書を読んだのちは、この目次ページをコピーして「訪問つぶし」をしたくなったが思いとどまった。国や地方の文化財指定を受けないもののなかには、取り壊されるものが多い。できれば一時でなく、永久に留めたい姿であるが維持管理の問題を考えると無茶も言えない。せめて本書のように、きちんとした写真で残すしかないのか。
2023年10月19日 実家より戻る電車にて読了
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