森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)

2006年09月01日 | 自然観察日記
 この時期、雑木林にキツネノカミソリが咲いている。ヒガンバナを小型にしたような感じである。色はヒガンバナの朱よりくすんだ感じであるが、ヒガンバナの威圧感を持たず控えめな感じがいい。日本古来の自生植物である。もちろん花の時期には葉はなく、地面からいきなり長い花茎を伸ばし咲いている。
 ヒガンバナの仲間は球根に有毒成分を含むとされるがこの種もそういう性質がある。しかし、デンプン質が多いから水で晒すなどして食用に使われていたという話である。

ナツズイセン(ヒガンバナ科)

2006年09月01日 | 自然観察日記
 もう花は無くなった。ヒガンバナの仲間で8月後半に、暑さでうだっている頃、長い花茎を伸ばして植え込みの間に咲いていてはっと気づくという風情だ。古い中国からの帰化植物で、庭に植えられている。我が家にも物心付く前からあって、植え込みの中から掘り出し株分けし移植したら今年は沢山花を付けてくれた。結実し種子で増えるようなことはない。ヒガンバナの仲間だから花の時期に葉は存在しない。