森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

セイタカイグチ(イグチ科)

2006年09月29日 | 自然観察日記
 近くの公園、といっても街中の公園でなく長岡の東山にある自然公園で見つけたもの。傘表面が白く、茎が長い。「セイタカ」の由来だろう。茎が特徴的で、網目状の文様が著しい。イグチの仲間は傘の裏、胞子を作るところがひだ状でなく、管状であって他の種と区別する最大の目安になる。この種は習慣がないので食べたことがないが美味しいという人がいる。

ミヤマクルマバナ(シソ科)

2006年09月29日 | 自然観察日記
 一瞬何か名前が出てこない。で、結論はミヤマクルマバナ。かなり時期が遅く咲いた個体ということにした。ところが、付近に何株かの個体があってみんな花が付いている。ここに住んでいるクルマバナは遅咲きの習性があると勝手に考えてしまった。
 ブナ林に続く山道の日当たりのいい場所で見つけた小さな小さな花である。普通は初夏に花盛りでもっと豪華に感じられるのものだ。クルマバナにも変異があるのだろう、越後のミヤマクルマバナは小型に感じられる。

オオカモメヅル(ガガイモ科)

2006年09月29日 | 自然観察日記
 ガガイモの葉が目に留まり、蔓を手繰り寄せた。オオカモメヅルという種で可愛らしい花がちょこちょこと付いている。久しぶりの対面でついつい挨拶をしてしまう。角度的にいい写真にはならなくて苦心したが、記録を重視することにした。
 この種はもう少し遅くなると槍状の果実をつけそれが割れると綿毛の付いた種子が飛び出す。またその頃にでも来ることにしようか。