森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

フクロタケ(ウラベニガサ科)

2006年09月16日 | 自然観察日記
 どちらかというと夏のキノコ。比較的大型で根元に大きな袋を持っている。袋から割れてキノコが顔を出す姿は例えばヘビやトカゲが孵化する時にいている。一応食用とはされるが、どういうわけか食欲のわかない雰囲気で口にしたことが無い。それに、科は違うが毒キノコとして名高いテングタケ科の菌に姿形ばかりでなく発生環境も似ていて、間違われると困るから知人にも食用とは言わないことにしている。

キカラスウリ(ウリ科)

2006年09月16日 | 自然観察日記
 夕方から咲き始め朝にはしぼみ始めるから、なかなかいい写真が取れない。朝の通勤途中で目に入ったから、交通の邪魔にならないように車を止めてシャッターを切った。キカラスウリ、身近にありながらこの花のすばらしさを知る人はあまり多くない。レース状に広がった花弁が見事である。しかし、写真はの個体はもうしぼみ始めている。ウリ科だから花に雌雄がある。これは雄花であろう。
 黄色の果実をつけるからキカラスウリ。赤い果実をつけるカラスウリもあるが花はカラスウリの方が繊細で美しい。しかし、キカラスウリの根から薬用のでんぷんを採集しているという話もある。