森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ジンバイソウ(ラン科)

2006年09月28日 | 自然観察日記
 小道の脇にジンバイソウが10株ほどかたまって生えていた。ブナの森にときどき見るものだが、個体数が多いものでなく希少種扱いされている。花全体がとても地味で、薄暗い林の中ではそう簡単に見つかるものではない。園芸用に採取するほどの価値もなさそうなので乱獲などでの減少は考えにくいが、森林開発などで生活する環境が減少しているということはあるだろう。
 ジンバイソウを「銀蠅草」と書くのだそうで、可愛そうな名前をつけられたものだと同情してしまう。
 

長岡栃尾のブナ林

2006年09月28日 | 風景
 私の行きつけの一つのブナ林。大規模な広がりではないし、古木大木があるというふうでもない若いブナの林である。散歩をするとほどほどの時間で来ることが出来る。
 ブナ林は一般的に植生の観点でいうと単調で面白さはいまいちなのだが、やっぱりこの林を歩くと満たされた気分になる。何度も足を運んでいると、何がどうということではないが、心が落ち着くのである。地震以来久しぶりの訪問であるから懐かしい感じがするのかと思っていたが、ここにくるといつもの自分の庭のような気分になった。