森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

弥彦神社にて ③ 御神木 シイ

2006年09月17日 | 自然観察日記
 表参道にシイの大木がある。御神木になっている。「往古御祭神」が杖を挿したら芽吹いたものだそうである。明治末に大火があり樹勢が衰えたが瞬く間に脇芽をふいて復活したとある。
 かなりの古木で多くの枝を出した姿はなかなか迫力があるが、枯れ枝が目立つようだ。近づくことが出来ないからよく判らないが、樹勢の衰えを感じざるを得ない。手当てを行ってはいるのだろうが、枯れることのないように祈っている。樹木は理論上寿命がない。幹の腐植の原因を取り除き根と葉のバランスを確保すれば生育する。 
 越後の野生のシイ(スダジイ)は佐渡と弥彦近辺にそれに糸魚川付近に見られるだけである。

弥彦神社にて ② 十柱神社

2006年09月17日 | 自然観察日記
 本殿の脇に小さな社が「勝神社」を中心に7つほど並んでいる。その右端に「十柱神社」というのがあって重要文化財になっている。詳しい由来が看板で説明されていたが、それより生い茂った草をいただいたかやぶきの屋根の社のたたずまいがいい。ひなびた山村を巡ってももうこのような雰囲気の家屋を見なくなった。
 屋根にヨウシュヤマゴボウの赤紫の実が見えるから、ヨウシュヤマゴボウの実を食べる小鳥がいることが判る。道端にある実をついばんでいる小鳥を見たことが無いが、何が食べているのだろうか。この実の大きさから風で運ばれたとは考えにくいのである。

弥彦神社にて ① 狛犬

2006年09月17日 | 自然観察日記
 ちょっと訳ありで弥彦神社に参拝して来た。越後一ノ宮として知られる弥彦神社、毎年2・3回は訪れる。何度も足を運ぶが、本殿入り口の左右に配置される狛犬に気づくことがない。夕刻で人も少なくゆったりした気分も手伝って、周囲を観察しながらのお参りだったから狛犬が放つ気らしきものを感じたのだろうか。
 あまり見かけない作風で、凛とした姿が気にいった。表面には地衣類が斑点状に生育しそれなりの時間が経たものであることが判る。左右の狛犬を合わせてみた。