森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ゴマナ(キク科)

2006年09月23日 | 自然観察日記
 秋はキクの季節でもある。ゴマナというが、普通はもっと壮大で1m以上の草丈になり花数も数十もつける。こんな可愛らしい写真で紹介すると、実際のものが判らなくなるかもしれない。越後の山野には当たり前にある。
 ごちゃとした株だと写真を写す気になれないが、岩や川などが背景にあると映したくなるのが人情というものか。
 「ゴマナ」というくらいだからさぞ美味しいのだろうと、覚えたての頃山菜として摘んで持ち帰り家内に調理してもらったことがある。しかし、まずくはないがさほど評価する程のことがなかったからそれ以来口にすることもない。

カナヘビ(カナヘビ科)

2006年09月23日 | 自然観察日記
 たまには小動物もいいかもしれない。写真はニホンカナヘビという。トカゲの仲間でよく見かけはするが、なかなかカメラの中に納めることができない。運よく動きの悪いというか寝ぼけ気味なのかじっとしているものがいたからパチリ。
 日本にはもう一種尻尾の青いニホントカゲがいるが、最近なかなか眼にしない。人の話だが、人里から急速に姿を消していて絶滅危惧種にも名前が挙げられそうだとか。
 そういえば我が家の周りから、トノサマガエルがとっくに姿を消しホタルも最近消えた。確実に自然が変質しているのである。

アカバナ(アカバナ科)

2006年09月23日 | 自然観察日記
 沢の川原にアカバナが咲いていた。この花は水気が多く少し荒地で日当たりのよさそうなところで見かける。夏から秋の花で、もうそろそろ終わりの頃だろう。小さな桃色の花の下に長い子房をつけている。秋遅く好みが割れ中から綿毛に似たもやもやの毛を持った種子が顔を出す。
 そういえば、高原を彩る植物として知られるヤナギランもアカバナの仲間で花後実の中から綿毛のような種子が風に揺られそして飛んでいく。その光景のミニチュア版がアカバナの生育するところで起こる。