ちょっとミズヒキと間違われることもあるのだが、これはマメ科の植物。山野に普通にある。花後、豆の入った鞘が茎の左右に互い違いに並んで付く姿が盗人の「抜き足差し足」の足跡を連想することから「盗人萩」となったとされるが、命名者の想像力には感服する。
この鞘果は鍵状の毛が多数形成され衣服などに付着しやすい。植物にとっての移動手段の一つである。草丈が1m位にもなるからこれに見合った動物に種子を運んでもらおうとしているのだろうが、人以外にクマ・カモシカくらいではないだろうか。もう少し小型のタヌキやノウサギも対象になるのかもしれない。そう考えると近年は最も「運び屋」としての貢献は人の可能性が高い。
この鞘果は鍵状の毛が多数形成され衣服などに付着しやすい。植物にとっての移動手段の一つである。草丈が1m位にもなるからこれに見合った動物に種子を運んでもらおうとしているのだろうが、人以外にクマ・カモシカくらいではないだろうか。もう少し小型のタヌキやノウサギも対象になるのかもしれない。そう考えると近年は最も「運び屋」としての貢献は人の可能性が高い。