キツリフネ(ツリフネソウ科) 2006年09月19日 | 自然観察日記 ツリフネソウと同じ環境にキツリフネが咲いていた。キツリフネは黄色のツリフネソウということだが、一つ一つの花はきれいな黄色で存在感があるが、ツリフネソウとは違い花が葉の下に付くからずっと控えめで、群落となるとあまり目立たない感じがする。 距はくるくるとは巻かない。実はホウセンカと同じく触るとポンとはじける性質はツリフネソウと同じである。
ツリフネソウ(ツリフネソウ科) 2006年09月19日 | 自然観察日記 愛嬌のある形で見飽きない。昆虫をおびき寄せ奥まで導いて、途中にある雄しべの花粉を体に擦り付けるような構造になっている。花粉まみれになった昆虫が次の花に入ったとき今度は雌しべに付着させる。なかなか、工夫された花である。後部の渦巻状になったところ(距:きょ)に蜜があるのであろう口吻の長い蝶などをターゲットにした進化のようだが、蝶が乱舞するような光景はみない。多くはマルハナバチの仲間が受粉に預かっているといわれる。マルハナバチの口吻と距の形うまく合うのだろうか? それより、花の入口から入らずにいきなり後部の距のところに取り付いて、外から口吻を差し込んで蜜を吸う昆虫がいるという話を聞いた。こうなると何のための形の変化か意味を失ってしまいそうである。とにかく花と昆虫の確執は想像を絶するものなのだ。
ツリフネソウ群落 2006年09月19日 | 自然観察日記 少し湿り気のある草むらはツリフネソウで埋まっている。「船」というより金魚などの「魚」を連想するのだが、色あでやかな「魚」が群れている風情だ。春とは違った秋の花園がここかしこに作られていて、ちょっと哀愁に満ちた面持ちである。最近多く市販されているインパチェンス(アフリカホウセンカ)も同じ仲間なのだが、あの華やかさはない。