森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キキョウ(キキョウ科)

2006年09月03日 | 自然観察日記
 これも野生では見なくなった。かすかに見かけた記憶が残っている気もするが、それが何処だかわからない。秋の七草の一つで「あさがお」とよばれることもある。昔は「アサガオ」と「キキョウ」は逆になっていたという話を聞いたことがある。いずれにせよ、初秋の野原にあって欲しい紫である。
 以前キキョウの苗を買って植えたことがある。一時大変増えて喜んだのだが、ある冬野ネズミに食害され全滅したことがあった。以来我が家の庭には植えないことにしているが、根茎は美味しいのかもしれない。以前から根茎は薬用に使われている。

ヒオウギ(アヤメ科)

2006年09月03日 | 自然観察日記
 雪国植物園でみかけたもの。一見外園芸種でそれも外来種と思われるかもしれないが、日本の野生種である。とはいっても、私が山野で見かけた記憶は僅かで、ほとんどは何処かの庭先での話である。これは園芸的に改良選別されたものと思うがオレンジ色の強いものである。
 ヒオウギは葉の並びが「檜扇(ひおうぎ)」に似ていることから付けられた名前だという。種子は球形で黒く光沢を持っている。果(さくか)が割れると、この黒い実が数個かたまって付いている姿が印象的だ。