森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオホウライタケ(キシメジ科)

2006年09月24日 | きのこ・菌類
 春から時々発生するのだが普段気づかない。しかし、この時期キノコ眼になると見えてくる。発生も多いのだろう。林下や庭先でも落ち葉の堆積したところに結構かたまって出ている。
 判りやすいきのこだから、キノコに馴染む一つのきっかけになれるかもしれない。しかし、毒はないらしいが強靭で食欲をそそる様な代物ではない。

ミズタマソウ(アカバナ科)

2006年09月24日 | 自然観察日記
 湿った林の下にはミズタマソウも生えている。優美な名前で草姿にもうまくマッチしている。小さな花だから花は目立たないが、毛のついた果実が水滴の付いたように見える。よく見るとこの毛はかぎ状に曲がっていて、動物などの体毛に引っかかりやすいようになっている。移動手段としてあみ出した戦略なのだろう。人の目線とおよそ縁のないところの適応なのである。アカバナ科でも少し毛色が違うグループである。