森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オモダカ(オモダカ科)

2006年09月07日 | 自然観察日記
 山間の休耕田や湿地にはオモダカが群れている。しっかりとした山道だけを歩いているとお目にかかれない代物だ。鏃(やじり)形の先のとがった3つに分かれた葉が特徴である。水田の雑草として扱われる場合もあるが、私の家の近辺にある田ではもう見かけなくなった。
 お正月に食べるクワイの親戚だというと親近感を抱くかもしれない。なかなか近づいて見ることが無いかもしれないが、3枚の白い花弁を持つ花はなかなかいい花である。

何に見えますか? (エノコログサのクラフト)

2006年09月07日 | 自然観察日記
 そんなエノコログサを素材に最近取得したネイチャークラフトを紹介する。どう見てもキツネかネズミか・・・。ウサギには見えない。何かの動物には見えるのだが、ウサギらしい形に仕上げるにはもう少し技を磨かなければならない。
 森林インストラクターの仲間には驚くべき業を持っている方がおられるが、別々に活動しているせいもあってかその技を目の当たりに見ることはあまり多くない。だから、そんな機会があれば貪欲にそのノウハウを頂くことにしている。このエノコログサのクラフトもそんな一つで、植物観察を主にしてきた私にとっては新開地なのであ。

アキノエノコログサ(イネ科)

2006年09月07日 | 自然観察日記
 変哲の無い景色から切り出してきたエノコログサ。きらきらと朝露に輝いている。さわやかな秋風を受けながら見つめると不思議な感動を覚える。小さな身近なものに美しさを感ずることの幸せをかみ締めている。
 この種はアキノエノコログサという。いくつかのエノコログサの中でも大型で穂が垂れるのが特徴だ。