尾根道を歩くことしばらくしてユキグニミツバツツジの個体が目立ってくるのですが、その中の1株が花をいっぱいつけていて一行を驚かせました。10月19日のことです。ツツジ科の種には10月頃に花を見せるものはぽつぽつありますが、ここまで本格的に咲いているものを見るのは過去にありません。それも、園芸種ではなく自生の種ですから目を疑った次第です。実はこれほどではないにしても花をつけている株は他にも見られました。今年の陽気がミツバツツジの開花時期を間違わせるものであったのでしょうか。開花時期を間違いやすい性質がここの個体群にはあるのか・・・。秋咲き性のミツバツツジなどがこんな株をもとにするとできてしまうのかもしれません。
この株に関して言えばほとんどの花芽が動いていてほぼ満開状態。しかし、なんとなく時期を疑っているような咲き方の花もあってのびのびしたものではないのです。やはり、ミツバツツジは葉が展開する前に一斉に咲くほうが美しいですね。春の花だと思うのですが・・・。来春は花のない株になってしまいました。