森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

菅平湿原遊歩道

2013年12月29日 | 風景
菅平湿原遊歩道は人気がなく閑散としていました。木道が整備されて、かつては多くの人が散策していたのだろうと思われますがなぜかこの日は人影がありません。いり口にあるビジターセンターもかなり古びていて、人の足が遠のいている侘しい感じです。一頃の賑わいが去ったのでしょうか。大いに季節的な要因もあるのでしょう。しかし、私にとっては新天地。見知らぬものに会えるかもしれません。人気のない木道を歩きながら観察です。

崩れ落ちた木道

2013年12月29日 | 自然観察日記
途中の木道が崩れ落ちている個所があり通行止めになっています。この湿地の散策道が整備された日がかなり昔なのでしょう。その後の利用が伸びないなどの理由で補修がされていないのでしょう。少々侘しさを抱きながら、歩ける道を選んでの観察です。乾燥化がかなり進んでいるという感想で湿原の花々が消えたのでしょう。かなり末期的な湿地です。湿性遷移の一つの段階、陸化して陽樹林に移行していく過程とみるとそれなりの価値も見えてきます。
古いのでしょう

ミヤマニガイチゴ

2013年12月29日 | 自然観察日記
湿地を取り囲むように木道に並行して地表に散策道があります。その一角にミヤマニガイチゴが花を咲かせていました。この種が普通にみられる場所ですから、菅平はやはり奥山なんですね。リゾート地ということもあるのでしょうが、越後の奥山の雰囲気とはかなり違いがあります。
ミヤマニガイチゴは湿地の植物ではありません。夏に赤い実を付けます。食べることができ、それほどまずいものでもないように記憶しています。コブシやミズナラなどの林床に自生していました。