森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ユキザサ

2013年12月20日 | 自然観察日記
ヤマブキソウが群生する脇にユキザサが数株花を見せていました。茎は斜上してその先端に白い花を付けます。この種も越後ではお馴染みのもので里に近いところにはユキザサが、奥山にはこれより大型のヒロハユキザサやオオバユキザサなどがあります。東北や北海道ではこの新芽を「あずきな」とよび山菜にしているという話を最近聞きました。私は以前ナンテンハギの新芽を「あずきな」と教えられたことがあり、ずっとこれまでその認識でしたが、話がかみ合わない事態が起こってよくよくすり合わせてみると「あずきな」の正体が異なっていたという次第です。小豆はマメですからナンテンハギの方が名にふさわしそうですが・・・。それはそうと、ユキザサは山菜としては美味しい部類に属すと私も思います。若い頃、平ケ岳に登った折、水場でヒロハユキザサをを使った味噌汁を作ったことがあります。その味が懐かしく美味しかったことを思い出します。

オオバショウマ 葉

2013年12月20日 | 自然観察日記
葉が特徴的なキンポウゲ科のサラシナショウマの仲間。花は秋に咲きますから春は葉だけの姿です。サラシナショウマとよく似た花姿です。あいにくこの種は越後にはなく雪の少ない地方に自生する種です。ときに大きな群落になるそうですがクマガイソウの自生地近辺では数株かたまって生えていたのを確認しただけでした。