懺悔(ざんげ)
1984年/ソビエト
スラップスティックとシュルレアリスムとポップ
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
ある日、かつて絶大な信頼を得た市長だったヴァルラム・アラヴィゼが亡くなり、盛大な葬儀が執り行われたのであるが、翌日、翌々日とその次の日も棺から掘り起こされたヴァルラムの死体が、彼の息子であるアベルの庭の樹に立てかけられる事件が起き、犯人としてケティが現行犯として捕まり裁判にかけら、犯行の経緯が語られることになる。
ケティの父親のサンドロは画家であったのだが、老朽化した教会の保護を当時から市長であったヴァルラムに訴えたことをきっかけに無政府主義者として鎧を纏った男たちに連行されてしまい、やがて妻のニノも連れていかれる。
裁判所でのケティの告白を聞いたアベルの息子のトニケルは自分がケティを捕まえた罪悪感も重なり、相当なショックを受け、父親との口論後に、祖父の猟銃で自殺してしまい、アベルは自らヴァルラムの遺骸を、崖から谷底深くに放り投げて決着をつける。
作品の冒頭は何度もヴァルラムの死体が樹に立てかけられていたり、工事していた水道管が逆に水が止まらないほど酷くなったり、サンドロの家を訪れていたヴァルラムが帰り際に、窓から飛び降りるなどスラップスティック・コメディのような演出を取り入れているのであるが、サンドロの逮捕後は、ニノと8歳のケティが、囚人の名前が刻まれた大量の丸太の中からサンドロの名前を探したり、教会が燃え上がるシーンや、収容先でサンドロの仲間であるミヘイルが語る、自らボンベイとロンドンをつなぐ闇組織の主導者と嘘を騙ることにより悪人を演じ、仲間にも同様のことをさせて悪者を多数‘輩出’することで世の中がおかしくなっていることを国家の上層部に分からせるという奇策や、裁判後の、幻想の中でのアベルや妻のグリコやトニケルと亡くなったヴァルラムとのかかわりなどがシュルレアリスムとして描かれている。
そして‘普通’に演出できない元凶がヴァルラムの死体であるかのように、アベルが死体を崖から捨てることで、本作の演出そのものも‘正常’に戻っているように見え、ヴァルラム通りの失った教会を補うようにケティはケーキで教会を作り続けるのである。
ベートーヴェンの交響曲「第九番」やピアノソナタ「月光」からBONEY M.の「SUNNY」まで選曲は比較的ポップで、3つの要素のバランスが絶妙だと思う。
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GREEのCMを見て、奇妙に思ったことがある。「探検ドリランド」というゲームのCMである。
CMのメインキャラクターをジャニーズ事務所所属タレントであるTOKIOの5人が担っている
のであるが、年長のリーダーである城島茂は41歳で、一番若い長瀬智也でも33歳である。
40歳前後のおっさんたちが嬉々として携帯電話のゲームに興じているのであるが、そんな
“イタい”おやじが本当にいるのであろうか 一番気持ちが悪いヴァージョンのCMは
「探検ドリランド~ハルカ篇~」で、やり方が分からない城島茂がトリンドル玲奈に教えて
もらっているというもので、そこまでしておっさんが携帯電話のゲームに夢中になっていると
いう有様が見ていられなかった。しかし実際にゲームに夢中になっている世代は寧ろ未成年
たちであり、TOKIOがCMに起用されている理由を邪推するならば、若い世代だけでなく、
おっさん世代も取り込もうとしているのかもしれないが、そんな暇なおっさんがいるのか