キラー・エリート
2011年/オーストラリア
急激な演出力の衰えについて
総合 40点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
1980年のメキシコにおいて、主人公のダニー・ブライスが殺し屋から足を洗った理由は、リムジンに乗り込んで標的を銃殺したものの、同乗していた少年までも撃ち殺すことが出来ず、うかつにも反撃に遭遇して負傷してしまい、アン・フレーザーという恋人も出来て子供も欲しいと思っているような男が殺し屋など務まるはずがないと悟ったからであろうが、翌年、任務に失敗した仲間のハンターが監禁され、殺しの手ほどきを受けたハンターを見殺しにすることは出来ず、オマーンの長老であるシーク・ハルムから、彼の3人の息子を殺した元SAS隊員の暗殺の要請を引き受けた。
再び、デイヴィスとマイヤーと共にダニーは暗殺を遂行する。最初のターゲットであるスティーヴン・ハリスは鈍器を使って風呂場で事故死に見せかけ、2番目のターゲットであるスティーヴン・クレッグは軍事訓練前に彼が飲むコーヒーに毒物を混入し、訓練中の低体温症で殺すことに成功し、3番目のターゲットであるサイモン・マッケインも自動車事故に見せかけて暗殺に成功するのであるが、ダニーたちの計画を阻止しようとしていたスパイク・ローガンたちに妨害されて、マイヤーが事故死してしまい、デイヴィスも逃走に失敗して車に轢かれて死んでしまう。
ミッションは終了して、ハンターは解放されるが、ラヌルフ・ファインズという男がシーク・ハルムの息子たちの暗殺に関わっていたことが、彼が出版した本で明らかになり、アンの命を脅かされたダニーは再びミッションを遂行するはめになるのであるが、彼がラヌルフに向けて銃口を向けた時に、メキシコで出会った子供の怯えた顔を思い出してしまい、殺すことが出来なかった。
ここまでのストーリーの流れは、英国政府の陰謀も絡めながら上手いと思う。しかし何故かこの後、ダニーはラヌルフを銃殺した体にして、殺した証拠として写真を撮るのであるが、ラヌルフはダニーにとって敵側なのであるから、遅かれ早かれ生きていることはバレてしまうはずで、スパイク・ローガンが単身でシーク・ハルムに面会するまでは良いとしても、あっけなくオマーンの長老がローガンに刺殺されてしまう有様は取り巻きの怠慢というよりも演出の怠慢としか言いようがない。この作品途中からの急激なゲイリー・マッケンドリー監督の演出力の衰えは決して良いものではないが非常に珍しいことは確かで、興味深くはある。
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起こるべくして起こった関越道 高速ツアーバス事故(TOP BRAIN) - goo ニュース
ホテルプリンスは本来はラブホテルだったらしいのだが、今では「福山一の格安ホテルを
目指します」とPRし、ビジネス客や一般客も受け入れていたようである。「安さを売りにする
ため、防火設備の新たな導入や維持のコストを削減したのでは」と噂されていて思い出す
ことは、7人が亡くなり39人が重軽傷を負った、4月29日に起こった関越自動車道での
高速ツアーバスの衝突事故の原因である。高速ツアーバスの魅力も価格の安さであり、
競争相手が増えるため経費の切り詰めがどんどん行われ、結果的に安全面に経費を
つぎ込めなかったのである。事故を起こした運転手の河野化山は本来休日であるはずの
3日間を他のバイトにあてていたというのだから、“安さ”には気をつけなければならない。