ダーク・シャドウ
2012年/アメリカ
「サテンの夜」の選曲について
総合 60点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
『ザ・マペッツ』(ジェームズ・ボビン監督 2011年)がテレビで1976年から1981年まで放映された『ザ・マペット・ショー』をオリジナルにするように、本作も1966年から1971年までテレビで放映された『ダーク・シャドーズ』をオリジナルにしており、共にビジュアルに関してならば文句のない出来であるのだが、演出的には寧ろサイレント映画のパロディである『アーティスト』(ミシェル・アザナヴィシウス監督 2011年)に近く、本作は60年代から70年代にかけて制作されたホラー映画のパロディの様相を呈しており、それゆえに物語のテンポの緩さが現在の視点からすると合っていないように感じた。
ギャグがスベっているとは思わないが、メフィストフェレスの「M」の活字からのマクドナルドの「M」のギャグを初め、カーペンターズに関するポップス・デュオと大工、アリス・クーパーの名前に関するギャグから、バーナバスとヴィクトリアの関係の結末のつけ方までオチが予測できるものばかりで驚きがなかった理由は、作品冒頭のタイトルバックに流れる曲がムーディー・ブルースの「サテンの夜(Nights in White Satin)」だったためかもしれない。確かにゴシック調のムードを勘案するならば相応しい選曲ではあろうが、吸血鬼にされた主人公のバーナバス・コリンズの前途を考慮するならばアニマルズの「朝日のあたる家(House of the Rising Sun)」が相応しいはずで、ここにティム・バートン監督の演出上の重点の置き方が透けて見えるのであるが、それが成功しているとはどうしても思えないのである。
アビイ・ロード逆向き写真、200万円で落札(読売新聞) - goo ニュース
今回落札されたビートルズの1969年リリースのアルバム『アビイ・ロード』の、メンバー4人
が横断歩道を渡るジャケット写真と逆方向に歩く様子を撮影した未公表写真を見たことで、
逆にジャケット写真の良さが分かった。右から左へ歩いている未公表写真では、なんとなく
メンバーに緊張感が感じられないのであるが、ジャケット写真ではメンバーの脚がきれいに
三角形を形成して、それぞれが上手く繋がっているように見えて、さらに、ジョン・レノンは
ポケットに手を入れてしまっているが、他の3人の右腕も揃って前に出している。私の想像
では、最初に未公表写真が撮られて、ダメだしをされたポールがサンダルを脱いで気合を
入れた後に再び撮影に挑んだように思う。