エイトレンジャー
2012年/日本
ギャグとストーリーの奇妙な比重
総合
0点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
『劇場版 SPEC~天~』(2012年)が制作費を無視したままストーリーをむやみやたらに膨らませてしまったために、内容がスカスカになっていたことと比較するならば、本作は身の丈にあったヒーローたちの活躍を見ることはできる。キャプテン・シルバー役の舘ひろしから「敗者の条件」の著者である猫ひろしを経て、懐ひろしの選挙ポスターの‘ひろしシリーズ’、青田典子から青木さやかの‘青シリーズ’や、ジョニー・ウォーカーならぬ「Johnny's Winter」というスコッチ・ウイスキーなど相変わらずの堤幸彦監督作品に頻繁に現れる‘親父ギャグ’の健在が良いことなのかどうか見慣れてしまったためにもはや冷静な判断ができないのであるが、どうしても理解できないことはキャプテン・シルバーと鬼頭桃子の関係である。結果的に桃子の母親を警察に‘売って’しまい、死に追いやってしまったキャプテン・シルバーは、その後警察を辞めてヒーローとして活動することになり、母親を失ってしまった桃子が自分を必要とする時にはいつでも助けにこれるようにと桃子に鈴を素顔を曝して直接渡しているにも関わらず、キャプテン・シルバーがマスクを脱いで正体を現しても桃子が驚くことなくシルバーに苦しみを与えられる桃子の心理が不可解で、シルバーの正体を知っているならば鈴を鳴らして呼び出せばいいだけなのに市内にある石油コンビナートを爆破すると脅す意図が掴めない。
しかし『劇場版 SPEC~天~』と同様に本作も続篇があり、テロリスト集団であるダーククルセイドの全貌などまだ明かされていない事実があるようなので評価は控えておくが、アイドルの関ジャニ∞がマスクをしなければならないという設定に本作の限界を感じるし(自身の正体が公にされることに絶えず逡巡しているバットマンとは裏腹に、本作にはヒーローがマスクを脱ぐことに対するカタルシスが全く感じられない)、主役の関ジャニ∞よりもベッキーの悪役の方が妙にハマっているように思う。
向井理は髪の長い女性がお好き?マニアックな発言も飛び出した「ガール」初日舞台挨拶(ハリウッドチャンネル) - goo ニュース
私の関心は「ガール」という映画にはなくて、この日に司会を務めていたTBSアナウンサーの
加藤シルビアにある。7月31日の「女子アナの罰」という番組で、TBS女子アナウンサーの
私服チェックという企画をしていた。残念ながら加藤シルビアの私服は部屋着の類のもので
あったが、加藤の鞄の中にはとんでもないものが入っていた。何と慶應義塾大学教授の
小熊英二の「私たちはいまどこにいるのか 小熊英二時評集」だったのである。とても私には
小熊英二の文章を読み続けることができないので、加藤の頭の良さに感心してしまった。
小熊英二を愛読するような女子アナウンサーが今後どのようになるのか見守っていたい。
まさか毎日新聞社から出版されているからという“宣伝”ではないよね だって加藤が所持
していた本は図書館から借りたものだったから。