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2012年/日本
先に逝けなかったという悔恨
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
作品冒頭で、夏も終わりそろそろ仕舞わなければならないと言う倉島洋子の目の前に風鈴が映しだされる。風に舞い、かろうじて風鈴に留まろうとしているその青白い短冊はやがて倉島英二が洋子の死後に受け取る‘2通’の手紙として分裂する。文面が青白く裏面が白いその手紙は長崎の灯台に向かって英二が勢いよく飛ばして捨てることになり、最後は青い海の中で散骨として分散する‘白い塵’として消え去っていく一連の青と白の‘紋様’のイメージが美しい。
同僚の塚本和夫などは受刑者たちの規則違反をある程度見逃しているのであるが、例え、誰にも知られることはないことは分かってはいても、自分に課する倫理に照らし合わせ、北陸のある刑務所の指導技官という職を辞してまで、南原慎一の偽装した死亡を見逃し、自ら‘鳩’になる決心をする倉島英二の想いを勘案するならば、夫が先に逝くべきであったという倉島英二自身の、あるいは高倉健自身の悔恨に基づくものであるのだろう。
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それにしてもわけの分からない事件である。乗用車で北京市内の東四環路を走っていた
丹羽宇一郎・駐中国大使を乗せた公用車に幅寄せするなどして、無理やり停止させ、前方に
立てていた日本国旗を奪ったことに関して意味が分からないと言いたいわけではなく、
そもそも丹羽宇一郎は日本人でありながら中国寄りの人間であり、いわば中国人の味方で
ある人物に中国人が嫌がらせをすることに関してである。分かりやすく言うならば自分の
“愛犬”を蹴っ飛ばしているようなものであり、自分の敵か味方も分からない人間が反日活動
などするべきではないと日本人ながら教えてあげたくなるほどの気の毒な知能である。