原題:『R.I.P.D.』
監督:ロベルト・シュヴェンケ
脚本:フィル・ヘイ/マット・マンフレディ
撮影:アルヴィン・H・キュヒラー
出演:ジェフ・ブリッジス/ライアン・レイノルズ/ケビン・ベーコン/メアリー=ルイーズ・パーカー
2013年/アメリカ
身元不明の悪役について
本作の最大の謎は主人公で警官のニック・ウォーカーの相方であり、やがて敵役となるボビー・ヘイズの正体がよく分からないところである。ニックとタッグを組んで捜査をしていたのだから、ボビーは人間であるはずなのだが、実は悪霊たちをまとめて現世にゴーストたちを呼び込もうと壮大な計画を立てているボビーというキャラクターのバックグラウンドの説明が不足しているために、どうして人間と悪霊の両方とコミュニケーションが取れるのか、そしてゴーストたちを呼んで現世をどのようにするつもりなのか分からないのである。
その結果、ロイ・パルシファーやミルドレッド・プロクターなどのユニークなキャラクターの魅力が活かされていない。R.I.P.