MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『コナン・ザ・グレート』

2013-10-22 22:41:35 | goo映画レビュー

原題:『Conan the Barbarian』
監督:ジョン・ミリアス
脚本:ジョン・ミリアス/オリヴァー・ストーン
撮影:キャロル・ティモシー・オミーラ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェームズ・アール・ジョーンズ/マコ岩松
1982年/アメリカ

「空っぽの頭」の演出方法について

 昨今の「アベンジャーズ」シリーズなどを観てしまった目で本作を観ると、ストーリーそのものは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの雛形ではあるとしても、そのヴィジュアルにおける失望は必至ではあろうが、それでも地味ながらも素晴らしい演出は記録しておく価値はあると思う。
 クライマックスで、コナンがタルサ・ドゥームの首を切り落とした後に、高々と掲げたその首は明らかに作り物と分かり、放り投げた後に地面に転がる音もカラカラとプラスチックが鳴るような音を発する。それならばここの演出はミスなのかというと必ずしもそうとは言い切れない。例えば、その後に、同じ行動をなぞるように王女の前でコナンが炎を放つボウルを振り回して城へめがけて放り投げるのであるが、そのボウルは鋼がぶつかる音がするのだから、音に対する細かい配慮はあるのである。つまりタルサの頭をあからさまに「フェイク」であることを示すことによって、人々に死を美化するような教説を垂れるような男の頭は空っぽであるという皮肉を描いているのである。


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大島優子と“ガラスの天井”

2013-10-22 00:04:30 | Weblog

AKB大島優子“25歳”の決意「甘えをなくして 日々、前進」(ORICON STYLE) - goo ニュース

 20日放送のドキュメンタリー番組『情熱大陸』に大島優子が出演しており、プロデューサーの

秋元康の、「アイドルとして大島優子は“ガラスの天井”に触れてしまった」というコメントが

印象的だった。本来“ガラスの天井”とはガラスで出来ているのだから見えないものであり、

その存在をほとんどのアイドルは知らないまま、引退したり方向性を変えて芸能活動を続けて

いったりするものである。しかし大島優子はアイドルとして想像を絶するような修練を積んだ

結果、誰も知らなかった“ガラスの天井”に頭をぶつけたというのである。双六で言うならば

“上がり”である。アイドルとしてやるべきことを全てやってしまったためにこれ以上“前進”

出来ないということである。この“ガラスの天井”をもはや手立てを失ったアイドルがどのように

処理するのかが大島優子の悩みで、アイドルを卒業すればこの“ガラスの天井”は無くなる

はずだが、今の時点で大島がAKB48を抜けることは、おそらく両者にとってメリットが無い

ために難しいと思う。


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