原題:『Swamp Women』
監督:ロジャー・コーマン
脚本:デヴィッド・スタン
撮影:フレデリック・E・ウェスト
出演:マリー・ウィンザー/キャロル・マシューズ/ビヴァリー・ガーランド/マイク・コナーズ
1956年/アメリカ
「キャットファイト好き」のために
女性警部補のリー・ハンプトンは盗まれたダイヤモンドの隠し場所を突き止めるために、女性刑務所に囚人として潜入し、リーダー格のジェシーと、ヴェラとビリーの3人と共に脱獄し、ダイヤモンドが隠されている沼地へ向かう。一方、ボブ・マシューズはガールフレンドを連れて同じ沼地を訪れていたのであるが、不運にも、乗っていたボートが壊れて立ち往生していた4人に見つかり、ガイドが射殺され、2人は4人にボートを奪われて拘束されてしまう。途中でボブのガールフレンドが逃げ出したのであるが、ワニに喰われてしまい、残りの5人でダイヤモンドの隠し場所へ向かっていく。
不思議なのはヴェラの行動で、眠っている3人から拳銃を奪った後に、ボブを連れて逃げてしまうのであるが、目覚めた3人が後を追うと、何故かヴェラは得意の拳銃で3人を仕留めようと待っていて、結局、ヴェラの拳銃は3人に当たらず、ボブを襲おうとしたヘビを撃ち殺しただけで、ジェシーの投げたヤリで絶命してしまう。それならば最初から眠っている3人を撃ち殺せばよかったはずで、何故待ち伏せしていたのか訳が分からない。
ラストもリーとボブが力を合わせて2人を倒すのであるが、リーが警官であることをボブに明かさないまま物語は終わってしまい、脚本の雑さは隠しようがなく、存在するのかどうか知らないがいわゆる「キャットファイト(=女同士の喧嘩)好き」以外の人は本作を観ても面白くはないと思う。