そもそも国立新美術館に赴いた理由は、草間彌生の『わが永遠の魂』を観賞することで、時間が
あったから『ミュシャ展』はついでのつもりで観に行ったのであるが、20枚から構成される
「スラヴ叙事詩(The Slav Epic)」には度肝を抜かれた。
アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha)に関してはパリ滞在時期のポスターや
雑誌の挿絵くらいしか知識がなかったから、商業デザイナーという程度の認識だったのだが、
「スラヴ叙事詩」は間違いなく傑作で、ミュシャが一流の画家であることを証明している。
(『イヴァンチツェの兄弟団学校(The Brethren School in Ivančice)』部分
こちらを見つめる青年が若い頃のミュシャらしい。)