AKB48さん『シュートサイン』の歌詞
シュートサイン
words by アキモトヤシシ
music by コンドウケイイチ
Performed by エーケービーフォーティーエイト
3月18日のNHK-BSプレミアムの『AKB48SHОW!』で「シュートサイン」の
フルヴァージョンが披露されたが、謎の多い演出だった。32名選抜されたはずなのに19名しか
出演していないし、3列目のメンバーの振りの間違いが妙に目立つのであるが、曲が終わった後と、
その直後にアップになったセンターの小嶋陽菜の前髪が違っているということはワンテイクだけ
撮った訳ではなく、複数回テイクを撮ったはずなのだから、間違っている部分は別テイクに
置き換えるか、メンバーの顔のアップに差し替えればいいと思うのであるが、間違ったまま放送
されている理由がよく分からないのである。「祈りとは(未来か)勝つか?(それとも負けるのか?)
シュートサイン」と歌われた直後に小嶋の後ろで、しゃがもうとする小栗有衣が映るのであるが、
カメラが切り替わると小栗は全くしゃがんでおらず、つまりこの後の部分の3列目のダンスは
間違っていないという解釈になるのだが、立ちあがり方がバラバラのように見えるのは気のせい
なのだろうか(シンメトリにするためには須田亜香里と同じタイミングで立ち上がらなければ
ならない小嶋真子が隣の高橋朱里と同時に立ち上がっているためにバラバラに見えるのだと思う)。
これは間違ったメンバーの責任ではなく、これを良しとして放送したディレクターの責任である。
例えば、ラストでセンターの小嶋陽菜の足が映し出され、新たな「ステップ」が示される。
その後、他のメンバーが背後で同じ振付で同じ方向を見て踊る中、一番では一緒に合わせて
踊っていた卒業する小嶋陽菜だけが前を向いてアドリブを取り入れながら解放されたように自由に
踊る、それぞれの立場を表現したそのコントラストが美しいと思うのである。
TAKAHIROの高度な振付に対応できていないということはあるのだろうが、乃木坂46や
欅坂46のようにポジションが安定して決まっているわけではなく、TAKAHIROの振付は
3列目でも容赦なく難しいからメンバーにとっては酷なのである。他の音楽番組では
明らかに音程を外していることもあって何故完全に口パクにしないのかという疑問もある。
Mステのプロレスの衣装が不評なようだが、あれは「キッチュ」として逆に良いわけであの
ヴァージョンでフルを見たかった。
個人的には岡田奈々の意外とダイナミックなダンスは嫌いではないし、できることなら
3月12日に富士スピードウェイ50周年記念イベントで見せたチーム8のキレッキレの
「シュートサイン」のフルヴァージョンを収録してネット番組でもいいから流して欲しい。
チーム8のヴァージョンは横の移動がはっきりしていてダンスが大きく見えるのである。
と、色々と文句を言っていても乃木坂46「インフルエンサー」や欅坂46「不協和音」
よりも「シュートサイン」の方が名曲と断定してもいいくらいに良いと思っている。
更に言うなら「不協和音」よりも「誰のことを一番愛してる?」の方が良いと思う。