MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

安倍政権下の橋本治について

2019-05-15 12:46:55 | Weblog

作家の橋本治さんが死去 「桃尻娘」、評論でも活躍
「あそこまで鋭い人はいない」爆問太田、収録中に訃報を知り橋本治さんを偲ぶ
内田樹「仏さまに喩えられる作家は橋本治さんのほかいないだろう」

 「西城秀樹が死んだ。六十三歳だった - というニュースを聞いたら、朝丘夢路が死んだ、星由里子が死んだというニュースも続いて、テレビの『徹子の部屋』は追悼番組が立て続けになった。なんでこんなに人が死ぬんだろうと思ったら、平成三十年の五月は、平成が終わる『最後の一年』に突入した時期だった。今上天皇の退位はあらかじめ決まっていて、なんとなく平成は自動的に終わるもんだと思っていたけれど、人が立て続けに死んで行くニュースに接して、改めて『あ、一つの時代が終わるんだ』と思った。」(『思いつきで世界は進む』 ちくま新書 2019.2.10. p.70)と2018年7月に書いていた橋本治本人がそのような死者たちの仲間入りをすると自身が想像していただろうか? いずれにしても日本は自国の偉大な知性の一人を失ったことは間違いないのだが、それをしっかり認識している日本人が意外と少ないのが気になる。

 同書に「私は知らなかったんですけど、去年の秋に来日したアメリカのトランプ大統領と日本の安倍晋三総理大臣が、二人で仲良しゴルフをした時、安倍晋三氏は素っ転んだんですってね。バンカーに入ったボールを出すために結構深いバンカーの底に下りて行って、ボールを外に打ち出したはいいけど、ご当人はバンカーから出ようとして斜面を上りかけ、砂に足を取られてバタンと素っ転んでしまった。
『そんなことあったの?』と、その話をしたウチの助手に聞いたら、『多分、ほとんどの日本人はそんなこと知らないと思う』という答えが返って来た(2018年2月)。」(p.136)
 2017年11月5日の埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部で行なわれた日米首脳のゴルフ外交のその映像はテレビ東京で一度流れただけで、国内でその映像をユーチューブにアップすると削除要請が入って閲覧できなくなるらしい。下の映像はイギリスのBBC放送のオフィシャルのものだから削除されないと思うよ、多分(テレビ朝日のものと比べてみるのも良いと思う)。
 「へんに気取って取り繕うからいけないんだ。へんに大見得を切って、『私は後ろめたいことなんかなにもしていない! もしそんな事実があったら辞める!』なんてことを言うから、引っ込みがつかなくなって『隠蔽体質』なんてことを言われるんだ。オープンな自虐体質の方が、今はうけますけどね。」(p.139)と橋本が言うように安倍晋三にはユーモアが致命的に欠けていると思う。ユーモアは知性に宿るものだから仕方がないけれど。

 字幕を和訳しておく。
「日本の首相が転ぶ」
「安倍晋三とドナルド・トランプが大統領訪日中にゴルフをした」
「テレビ東京がこの場面を流し、安倍本人だとしている。」
「彼のボールはバンカーを切り抜けたが」
「彼は必ずしも幸運ではなかった」
「トランプ大統領は彼が素っ転んだ現場を見に現れることはなかった」

Japan’s PM falls into a golf bunker - BBC News

トランプ夫妻が厳戒の日本に ゴルフ外交に銀ブラも(17/11/05)


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「A Rush And A Push And The Land Is Ours」 The Smiths 和訳

2019-05-15 00:23:55 | 洋楽歌詞和訳

The Smiths - A Rush And A Push And The Land Is Ours

 ザ・スミスの「ア・ラッシュ・アンド・ア・プッシュ・アンド・ザ・ランド・イズ・アワーズ」を

植民地開拓者という観点から和訳してみたいと思う。

「A Rush And A Push And The Land Is Ours」 The Smiths 日本語訳

やあ!
僕は18カ月前に真っ白い首が吊るされた
「トラブル・ジョー」の幽霊だ
僕は神秘的な時間帯を旅してきた
僕は自分が使っていたベッドが恋しかったから
すぐに家に戻ってきたんだ

彼らは言ったんだ
「おまえたちの血中にはカフェインが多すぎる(=お茶を栽培する中国人)
おまえたちの人生には本物のスパイスが欠けている(=カレーを作るインド人)」

僕は言ったんだ
「放っておいてくれ
僕なら大丈夫だよ、お父さん
いまだに独身でいることに驚いているけれど」

でも愛を話題にはしないで欲しい
また苦痛のストレスを受けるのは嫌なんだ
急いで押し出して僕たちが立っている土地は僕たちのものだ
以前からそうだったのだから
またそうなってもおかしくはない
君や僕よりも醜い者たちが
必要なものを奪って去っていくだけだ

でも愛を話題にはしないで欲しい
何度も酷使による苦痛を受けるのは嫌なんだ
急いで押し出して僕たちが立っている土地は僕たちのものだ
以前からそうだったのだから
今がどうしてそうできないことがあろうか?
君や僕よりも弱い者たちが
人生から欲しいものを奪っていくんだ

でも愛を話題にはしないで欲しい
愛を話題にしないでくれ!
急いで押し出して僕たちが立っている土地は僕たちのものだ
君は若さを失ったかもしれないけれど
君はまだ若者なんだ
だから僕に電話をして欲しい
僕に電話をして欲しい
僕に電話をして欲しい
だから僕に電話をして欲しい
僕に電話をして欲しい
僕に電話をして欲しい

僕は恋をしているのだと思う
僕は恋をしているのだと思う
僕は恋をしているのだと思う

 タイトルはオスカー・ワイルド(Oscar Wilde)の母親のジェーン・ワイルド(Jane Wilde)の

詩のフレーズから取られたものらしい。移住者と原住民との関係、つまり征服者と奴隷の

関係を恋愛として捉えようと試みるのであるが、それが「愛」として繰り返される歴史に

納得しきれていないのだと思う。


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