MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『そして、バトンは渡された』

2022-01-11 00:41:25 | goo映画レビュー

原題:『そして、バトンは渡された』
監督:前田哲
脚本:橋本裕志
撮影:山本英夫
出演:永野芽郁/田中圭/岡田健史/稲垣来泉/木野花/石原さとみ/大森南朋/市村正親
2021年/日本

利便性の高い「難病」について

 結局、主人公の森宮優子の二番目の母親になった田中梨花がどのような病気を患っているのかよく分からない。自分が子供が産めない体になったことが分かり、たまたま妻と死別していた水戸秀平と彼の娘の優子の姿を入院していた病院で見かけたことで、自ら秀平にアプローチして優子の母親になったのである。
 秀平は自分の夢を叶えるためにブラジルに渡り、優子は友達もいるために梨花と日本に留まることを選ぶのだが、その後、優子のために資産家の泉ヶ原茂雄と結婚することで優子にピアノを学ばせ、やがて梨花は同級生という森宮と結婚すると言い出し、結婚するものの梨花は間もなくして行方をくらまし、優子は森宮と一緒に暮らすことになる。
 梨花の行動が不自然なのは彼女が重病だからなのだが、具体的な病名は明かされない。ここにどうも違和感が残ってしまう。まるで良いお話を作るために都合よく病気が使われている感じが拭えず、感動作と言われても感動はしないのである。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-100243


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