原題:『劇場版 ルパンの娘』
監督:武内英樹
脚本:徳永友一
撮影:谷川創平
出演:深田恭子/瀬戸康史/橋本環奈/小沢真珠/栗原類/どんぐり(竹原芳子)/渡部篤郎
2021年/日本
「余計なお世話」がもたらす悲劇について
主人公の三雲華が父親の三雲尊を人質にとった三雲玲に自分を殺せと脅すシーンと1991年にタイムスリップした桜庭和馬が大道芸人の月島俊哉を救出しに行くシーンの並行モンタージュ(クロスカッティング)まではスリリングだったのだが、その後、急にテンションが下がってしまったのが惜しまれる。
しかし本作には問題があって、玲の亡くなった夫の、家族に対する想いを伝えようと俊哉は夫の持っていたマジソンスクエアバッグを過去から持って帰ってきて、玲に見せて彼女は夫の想いを知るのであるが、過去から持ち帰ってきたということはもう過去にはそのバッグは存在せず、だから玲は夫の想いを掴み損ねて怨みを抱いたのだとするならば、脚本が間違っているのか壮大なギャグなのか微妙なところである。
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