MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「Three Button Hand Me Down」 Faces 和訳

2024-08-25 12:23:31 | 洋楽歌詞和訳

Faces - Three Button Hand Me Down (Live on Sounds For Saturday, BBC, 4/1/72) [Official Video]

 フェイセズが1970年にリリースしたデビューアルバム『ファースト・ステップ

(First Step)』に収録されている「3つのボタン」を和訳してみる。

「Three Button Hand Me Down」 Faces 日本語訳

俺は俺の着るものに関しては
誰の意見も必要としていない
俺はオクラホマ州のクリニックで起き上がり
手元には何もなかったが
決して俺は文句は言わなかった
俺の父親に
「息子よ、おまえは俺の年齢になる前にチャンスを得るだろう」と言われていたから
その時父親は俺を二階に連れて行って
彼の顔に書かれているようにこのスーツをくれたんだ

彼は「来る者もいれば去る者もいるだろうが
おまえがどこへ行こうとこのスーツは付いてくる」と言った
三つボタンスーツが俺に御下がりとして回ってくる
三つボタンスーツが俺に御下がりとして回ってくる

俺はこぎれいな女性たちと公平に分け合ったが
彼女たちは俺と俺のスーツの間に割り込んで来た
一人はボストン出身の元気のいい娘で
一人はヒューストン出身のバーのホステスで
そういえばデトロイト出身の娘もいた
彼女たちは「私たちはあなたのことを気に入ったし
あなたがかわいいと思うけれど
あなたはスーツを手放すことができるのかしら?」と言った
俺は「俺に対して君たちがそんなことはできないよ」と言った
俺は俺の父親の言ったことを思い出すのだから

彼は「来る者もいれば去る者もいるだろうが
おまえがどこへ行こうとこのスーツは付いてくる」と言った
三つボタンスーツが俺に御下がりとして回ってくる
三つボタンスーツが俺に御下がりとして回ってくる

俺は決して着こなしが上手くはないし
俺のズボンの皺は決して消えない
まだ一目見れば生地が良いかどうかは分かるから
俺はこのグレイのフランネルのスーツを着こなせるんだ
時々俺は仕立て屋を訪問して
アンサンブルで身を固めようかどうしようか悩む
そんな時俺は俺の父親が俺に言ったことを思い出すんだ
俺は王道からおまえをしつらえるつもりなんだ

彼は「来る者もいれば去る者もいるだろうが
おまえがどこへ行こうとこのスーツは付いてくる」と言った
三つボタンスーツが俺に御下がりとして回ってくる
三つボタンスーツが俺に御下がりとして回ってくる


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「Paint It Black」 The Rolling Stones 和訳

2024-08-25 00:59:17 | 洋楽歌詞和訳

The Rolling Stones - Paint It, Black (Official Lyric Video) 

 ザ・ローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」は1966年にリリースされた

曲で、作者のジャガー/リチャーズが23歳の時の作品なのだが、驚くべきなのは

この曲は鎮魂歌なのである。矢沢永吉が1977年にリリースした「黒く塗りつぶせ」

は「黒くぬれ!」を意識して作られたはずで、矢沢の曲の方がロックしているのだが、

因みに作詞を担ったフォークグループ「ザ・ディラン」のメンバーだった西岡恭蔵は

1999年に50歳で自死している。以下、和訳。

「Paint It Black」 The Rolling Stones 日本語訳

赤いドアを見ると
僕はそれを黒く塗りたくなる
もはや色などないし
どの色も僕は黒くしたいんだ

夏服を着た少女たちが僕のそばを通り過ぎるけれど
僕の心の闇がなくなるまで
目を背けなければならない

車の列を目にするならば
どちらも決して戻ってくることがない花束と僕の愛で
それらは全て黒く塗られる

振り向くと同時に
まるで生まれたばかりの赤ん坊のように
すぐに目を背けてしまう人々を僕は目撃する
そんなことは毎日起こる

内面を見つめると
僕は自分の心が黒いことを知る
自分の家のドアが赤ければ
僕はそれを黒く塗らなければならない

たぶんその時僕は立ち去るだろうから
事実に向き合う必要はなくなるんだ
君の世界そのものが黒い時
顔を上げることは簡単なことではない

もう僕のエメラルドの海が
さらに深い青色に変わることはない
僕は君の身に起こることが予知できなかったんだ

もしも僕が落日を十分に凝視するならば
朝を迎える前に
僕は僕の恋人と笑っているだろう(=目が眩んで見えないから)

赤いドアを見ると
僕はそれを黒く塗りたくなる
もはや色などないし
どの色も僕は黒くしたいんだ

夏服を着た少女たちが僕のそばを通り過ぎるけれど
僕の心の闇がなくなるまで
僕は目を背けなければならない

僕は黒く塗ったものを見たいんだ
闇のような黒さ
炭のような黒さ
僕は空から消えてなくなった太陽を見たいんだ
僕は黒く塗ったものを見たいんだ

【EY TV】矢沢永吉 「黒く塗りつぶせ」2017年 日本武道館


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