MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ブレット・トレイン』

2022-09-15 00:58:59 | goo映画レビュー

原題:『Bullet Train』
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:ザック・オルケウィッツ
撮影:ジョナサン・セラ
出演:ブラッド・ピット/ジョーイ・キング/アーロン・テイラー=ジョンソン/ブライアン・タイリー・ヘンリー/真田広之
2022年/アメリカ

「ダイ・ハード」的な演出について

 伊坂幸太郎の小説を原作としている本作はおおまかなストーリーの流れは面白いとは思うが、細かい演出の瑕疵が気になって仕方がないという感じだった。
 例えば、主人公のレディバグがホーネットと対峙したシーンを思い返してみる。着ぐるみを脱いで売り子の制服を着ているホーネットはレディバグにブームスラングヘビの毒の入った注射を刺すのであるが、残っていた毒はレディバグがホーネットに注射する。ホーネットは解毒剤を持っていたのであるが、何故か胸元から取り出した注射器をホーネットはレディバグの首に打ってしまい、自身に打つ解毒剤が無くなって死んでしまうのである(見間違いなのか?)。
 レモンがプリンスと雄一と鉢合わせた場面にも違和感を持った。プリンスに騙されてレモンは雄一の腹部を撃ってしまう。レモンも睡眠薬入りのミネラルウォーターを飲んでいたために倒れてしまい、プリンスはレモンの銃でレモンを撃った後に二人をトイレ内に隠してしまう。防弾チョッキを着ていたレモンが生きていることは理解できるが、雄一が死んでいないのはどうも都合が良すぎる。得てして本作は間違いなく死んでいてもおかしくない人がなかなか死なない、まさに「ダイ・ハード(Die Hard)」的で冗談にも程があるのである。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-144839


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