原題:『夜明けのすべて』
監督:三宅唱
脚本:三宅唱/和田清人
撮影:月永雄太
出演:松村北斗/上白石萌音/渋川清彦/芋生悠/藤間爽子/久保田磨希/宮川一朗太/丘みつ子/斉藤陽一郎/りょう/光石研
2024年/日本
主人公の名前の重要性について
主人公の山添孝俊はパニック障害を、ヒロインの藤沢美紗はPMS(月経前症候群)を患ってはいるが、それがストーリーのメインになるわけではないく、日常が淡々と描かれているところは好感が持てる。
しかしどうも美紗の身辺が気になる。美紗がPMSで急に機嫌が悪くなった際に、美紗の友人の岩田真奈美が美紗の機嫌が悪くなった原因を察することができないのがよく分からないし、美紗が会社の倉庫で20年前に亡くなった社長の弟の栗田康夫の手帳に書いてあった「夜についてのメモ」を見つけて黙読しているシーンにおいて美紗の顔がどこからともなく当てられる光で輝くのであるが、その後、何事もなくストーリーが進行し、一体あの光は何だったのかと思った。エンドロールの背後に映る場面描写も素晴らしかっただけになおさら疑問が湧くのである。
おそらく誰も気にならないことを書いておくが、主人公の名前が「山添」というのは原作に忠実ではあるのだが、山添を演じた松村北斗のビジュアルも相まって、個人的にはどうしてもお笑いコンビの「相席スタート」の山添寛を想起してしまい、こんなに良い性格だろうかと思いながら観賞してしまった。
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