MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『指原の乱』について

2013-10-25 00:17:05 | Weblog

小林よしのり氏ズバリ 来年はさしこ圧勝(日刊スポーツ) - goo ニュース

 2013年6月8日に開票された『AKB48 32ndシングル選抜総選挙』において指原莉乃が

1位を獲得した事は、結果的に「恋するフォーチュンクッキー」という名曲を生み出したのだから

成功したと言っても良いと思う。モテない女子の心情を歌ったこの曲は大島優子や渡辺麻友が

センターで歌ったのでは説得力に欠けたであろうし、この曲に関して近田春夫が『週刊文春』

の「考えるヒット」で書いていたことに賛同する。来年のシングル選抜総選挙がどうなるかは

分からないが、全てを把握しているわけではないが、最近のAKB48関連の番組を見る限り、

一番面白い番組は間違いなく『指原の乱』であり、指原が体を張って一からビジネスを開拓

していくこのドキュメンタリーは同じテレビ東京の『ワールドビジネスサテライト』のワンコーナー

で放送されていてもおかしくない。NHK BSプレミアムの『AKB48 SHOW』はスタジオ

でのフルの生歌ライブは良いものの、コントが全く面白くないことが致命的である。ちなみに

「指原の乱」とは「島原の乱」のもじりだと思うが、だからと言って深い意味はなさそうである。


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居丈高な“あまちゃん効果”

2013-10-24 00:23:50 | 邦楽

NHK架空発注、不正発覚恐れて偽装工作(読売新聞) - goo ニュース
NHK契約訪問で強制わいせつ容疑 受託会社員を逮捕(朝日新聞) - goo ニュース

 毎日新聞の夕刊の川崎浩専門編集委員による「POPSこぼれっ話」は毎回必ず

読んでいるが、13年10月23日の「客を客と思わぬ業界の謎」と題された記事は

妙に荒れていた。定期メールの「今後、このメールがいらなければ、下記の宛先に

『不要』と書いて送ってこい」という「免責事項」の話から始まり、相手が不必要な

内容を送ってきた無礼をわびる意思はなく、これまで受け取ってきたことに対する感謝の

念もないことで、居丈高な上位意識を感じるととして、「免責事項」はDVDやBDなどの

映像パッケージメディアにはあるが、CDなどの音楽には存在せず、映像に対して音楽の

権利が軽んじられているという意見なのであるが、最後に「NHKのBSプレミアムで

この春放送されたオムニバスドラマ『ラスト・ディナー』のDVDが出た。非常に

おもしろく、紹介したいと連絡したら映像業界にはびこる『手順に従え』の上位意識が

不愉快でやめた」と書かれており、ただ劇中で歌う平原綾香のJポップの名作がフルで

聴けるという事で平原の写真だけは紹介されていた。せっかく紹介するといってくれている

のに「手順に従え」と居直るNHKの居丈高はやはり“あまちゃん効果”なのであろうか


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「自業自得」の「他業自得」

2013-10-23 00:17:01 | Weblog

「第三者の書き込み。本人は認知せず」 ロッテ・神戸のツイッター問題で球団発表(産経新聞) - goo ニュース
ロッテ神戸が謝罪会見 書いたのは全て「友人」「一切知らなかった」(デイリースポーツ) - goo ニュース
ロッテ、不適切発言の神戸を月末まで謹慎処分(デイリースポーツ) - goo ニュース

 ロッテの神戸拓光外野手の、東京都三鷹市の女子高校生殺害事件に関するツイッターでの

不適切な発言をした問題は意外な展開を見せている。何とツイッターは神戸本人が書いたもの

ではなく、「発言は神戸の友人男性が書き込み、本人は内容を知らなかった」というのである。

友人は神戸の幼なじみで以前から神戸のブログを管理していたが、「神戸の存在をもっと

知らしめたい」とツイッターの利用を本人へ提案したが、ブログで手いっぱいだった神戸は

ツイッターの書き込みを友人に任せてほとんど目を通さず、問題の発言内容を知らなかった

というのであるが、それならば本人が書いているものと思って神戸のツイッターをフォローして

いたファンはバカを見ていたようなものである。こうなるとこれは神戸だけの問題ではなく、

ツイッター社が本人のものであると認めているとしても本当は誰が書いているのか怪しくなって

こないだろうか


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『コナン・ザ・グレート』

2013-10-22 22:41:35 | goo映画レビュー

原題:『Conan the Barbarian』
監督:ジョン・ミリアス
脚本:ジョン・ミリアス/オリヴァー・ストーン
撮影:キャロル・ティモシー・オミーラ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェームズ・アール・ジョーンズ/マコ岩松
1982年/アメリカ

「空っぽの頭」の演出方法について

 昨今の「アベンジャーズ」シリーズなどを観てしまった目で本作を観ると、ストーリーそのものは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの雛形ではあるとしても、そのヴィジュアルにおける失望は必至ではあろうが、それでも地味ながらも素晴らしい演出は記録しておく価値はあると思う。
 クライマックスで、コナンがタルサ・ドゥームの首を切り落とした後に、高々と掲げたその首は明らかに作り物と分かり、放り投げた後に地面に転がる音もカラカラとプラスチックが鳴るような音を発する。それならばここの演出はミスなのかというと必ずしもそうとは言い切れない。例えば、その後に、同じ行動をなぞるように王女の前でコナンが炎を放つボウルを振り回して城へめがけて放り投げるのであるが、そのボウルは鋼がぶつかる音がするのだから、音に対する細かい配慮はあるのである。つまりタルサの頭をあからさまに「フェイク」であることを示すことによって、人々に死を美化するような教説を垂れるような男の頭は空っぽであるという皮肉を描いているのである。


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大島優子と“ガラスの天井”

2013-10-22 00:04:30 | Weblog

AKB大島優子“25歳”の決意「甘えをなくして 日々、前進」(ORICON STYLE) - goo ニュース

 20日放送のドキュメンタリー番組『情熱大陸』に大島優子が出演しており、プロデューサーの

秋元康の、「アイドルとして大島優子は“ガラスの天井”に触れてしまった」というコメントが

印象的だった。本来“ガラスの天井”とはガラスで出来ているのだから見えないものであり、

その存在をほとんどのアイドルは知らないまま、引退したり方向性を変えて芸能活動を続けて

いったりするものである。しかし大島優子はアイドルとして想像を絶するような修練を積んだ

結果、誰も知らなかった“ガラスの天井”に頭をぶつけたというのである。双六で言うならば

“上がり”である。アイドルとしてやるべきことを全てやってしまったためにこれ以上“前進”

出来ないということである。この“ガラスの天井”をもはや手立てを失ったアイドルがどのように

処理するのかが大島優子の悩みで、アイドルを卒業すればこの“ガラスの天井”は無くなる

はずだが、今の時点で大島がAKB48を抜けることは、おそらく両者にとってメリットが無い

ために難しいと思う。


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『人類資金』

2013-10-21 22:56:26 | goo映画レビュー

原題:『人類資金』
監督:阪本順治
脚本:阪本順治/福井晴敏
撮影:笠松則通
出演:佐藤浩市/香取慎吾/森山未來/観月ありさ/石橋蓮司/仲代達矢/ヴィンセント・ギャロ
2013年/日本

アクションシーンの違和感について

 この際、同時進行で小説も書かれており、ストーリーの余計な詮索は野暮となるからとりあえず止めておき、本物のアメリカのニューヨークの国連本部を使用しているなどロケーションは悪くはないのであるが、いちいち画面に引っかかるものを感じるのはアクションシーンである。例えば、最初に石優樹に言われて真舟雄一が訪れた御徒町の建物内において、高遠美由紀が率いる部下の男たちに襲われる。石優樹の反撃で一度は男たちから逃れるものの、再び別の男に真舟と石が襲われるのであるが、何故かその間に高遠美由紀たちが加勢することはなく、2人が地下通路から逃げた後にやって来るのである。
 あるいは国連においてスピーチをするために真舟と石と高遠が乗っていたタクシーが途中でパンクしてしまい、別のタクシーに乗り換えようとした真舟と高遠に向かって、石が罠であることを2人に向かって叫ぶ。石だけでも国連に向かわせようと真舟が運転手の黒人に抵抗するのであるが、その後、遠藤治と石が争っている現場に真舟が現れる。しかし真舟がどのようにして大きな黒人相手に無傷で勝つことができたのかはっきりしない。
 このように全体的にアクションシーンが緩いのであるが、セリフに関しても、例えば、石が国連で演説している時、ハロルド・マーカスの書斎に真舟たちが集められた際に、真舟が英語を理解することにマーカスはひどく驚き、どこで英語を勉強したのかと真舟に訊ねる。真舟は「駅前」という渾身のギャグを放つのであるが、訊いたはずのマーカスが何故かそのギャグをスルーして話題を変えてしまうことが納得しにくい。
 ラストのワンシーンで描かれる、カペラ共和国を支援した日本の株が上がったことで、結果的にマーカスたちも利益を得てしまうという皮肉は面白いが、全体的にテーマの大きさに演出力が追いついていないといった印象しか受けない。


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吉田拓郎と小田和正

2013-10-21 00:30:03 | 邦楽

小田和正、書き下ろし新曲にJUJUと松たか子がコーラス参加(ORICON STYLE) - goo ニュース
東北大OB小田和正さんが校友歌 懐かしい緑の風景を刻む(河北新報) - goo ニュース

 10月18日に放送されたNHK BSプレミアム『吉田拓郎YOKOSO』にゲストで出演して

いたのは小田和正だった。1963年6月に坂本九の「上を向いて歩こう」がビルボード誌で

週間1位になったことを引き合いに出した吉田は、自分の曲もいつかビルボード誌で1位を

獲得することを夢みていたが、その夢はいまだに叶わず、せめてロッド・スチュワートか

ボブ・ディランでもいいから自分の曲をカバーしてくれればいいのにと嘆いていた。さらに

ビルボード誌で1位を取ろうという野心が感じられない最近の若いミュージシャンを暗に

批判し、何故日本の音楽はアメリカでヒットしないのかという吉田の問いかけに、小田は

「必要性がないから」と事も無げに答えていた。小田によれば日本の楽曲は所詮亜流でしか

なく、アメリカには良い曲がたくさんあるからと言っていた。しかし吉田は知っていたのか

どうか定かではないが、かつてオフコースは1985年8月に『Back Streets of Tokyo』

という全編英語詞のアルバムをリリースしている。日本人がリリースした英語詞のアルバム

の中では中森明菜が1987年8月にリリースした『Cross My Palm』と並ぶ傑作の部類

だと個人的には思ったが、アメリカでのアーティスト契約は出来なかったようだ。

“オフコース/小田和正”のエッセンスが詰まっていたはずのこのアルバムで全米デビュー

さえ出来ないのであるならば、今後も無理だと小田は諦めたに違いない。それにしても

全くアメリカをマーケットとして考えていなかった「SUKIYAKI」が大ヒットしながら、

海外のマーケット戦略を練りに練ったその後の日本発のポップソングがどれも不発である

という皮肉はどのように解釈すればいいのだろう


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『女囚大脱走』

2013-10-20 23:04:35 | goo映画レビュー

原題:『Swamp Women』
監督:ロジャー・コーマン
脚本:デヴィッド・スタン
撮影:フレデリック・E・ウェスト
出演:マリー・ウィンザー/キャロル・マシューズ/ビヴァリー・ガーランド/マイク・コナーズ
1956年/アメリカ

「キャットファイト好き」のために

 女性警部補のリー・ハンプトンは盗まれたダイヤモンドの隠し場所を突き止めるために、女性刑務所に囚人として潜入し、リーダー格のジェシーと、ヴェラとビリーの3人と共に脱獄し、ダイヤモンドが隠されている沼地へ向かう。一方、ボブ・マシューズはガールフレンドを連れて同じ沼地を訪れていたのであるが、不運にも、乗っていたボートが壊れて立ち往生していた4人に見つかり、ガイドが射殺され、2人は4人にボートを奪われて拘束されてしまう。途中でボブのガールフレンドが逃げ出したのであるが、ワニに喰われてしまい、残りの5人でダイヤモンドの隠し場所へ向かっていく。
 不思議なのはヴェラの行動で、眠っている3人から拳銃を奪った後に、ボブを連れて逃げてしまうのであるが、目覚めた3人が後を追うと、何故かヴェラは得意の拳銃で3人を仕留めようと待っていて、結局、ヴェラの拳銃は3人に当たらず、ボブを襲おうとしたヘビを撃ち殺しただけで、ジェシーの投げたヤリで絶命してしまう。それならば最初から眠っている3人を撃ち殺せばよかったはずで、何故待ち伏せしていたのか訳が分からない。
 ラストもリーとボブが力を合わせて2人を倒すのであるが、リーが警官であることをボブに明かさないまま物語は終わってしまい、脚本の雑さは隠しようがなく、存在するのかどうか知らないがいわゆる「キャットファイト(=女同士の喧嘩)好き」以外の人は本作を観ても面白くはないと思う。


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猥褻し放題というメッセージ

2013-10-20 00:16:04 | Weblog

性犯罪被害者名「被告に教えないで」 東京地裁が保護策(朝日新聞) - goo ニュース
強制わいせつ事件、起訴取り消し 個人情報知られる懸念(朝日新聞) - goo ニュース

 強制わいせつ事件の被害者側が裁判で被告に個人情報が伝わることを恐れたため、東京

地検が17日付で起訴を取り消したらしい。起訴が取り消されたのは40代の男で、女児に

対して猥褻な行為をしたとして強制わいせつ罪で起訴されたが、地検は起訴状に被害者の

実名を記さず、保護者の名前と続き柄を記載した。しかし被告は被害児童の氏名を知らな

かったらしく、裁判を通じて却って不必要に児童の名前まで知られる可能性が生じて、例え、

被告が有罪になったとしてもその後、いつ来るかもしれない“お礼参り”に怯え続けなければ

ならない生活環境に陥ることを思えば、裁判をすることが得策とは言えないというおかしな

状況になっている。この決定は見知らぬ子供に対しては猥褻のし放題という暗黙のメッセージ

になってしまう可能性があるのではないだろうか


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『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』

2013-10-19 23:14:08 | goo映画レビュー

原題:『R.I.P.D.』
監督:ロベルト・シュヴェンケ
脚本:フィル・ヘイ/マット・マンフレディ
撮影:アルヴィン・H・キュヒラー
出演:ジェフ・ブリッジス/ライアン・レイノルズ/ケビン・ベーコン/メアリー=ルイーズ・パーカー
2013年/アメリカ

身元不明の悪役について

 本作の最大の謎は主人公で警官のニック・ウォーカーの相方であり、やがて敵役となるボビー・ヘイズの正体がよく分からないところである。ニックとタッグを組んで捜査をしていたのだから、ボビーは人間であるはずなのだが、実は悪霊たちをまとめて現世にゴーストたちを呼び込もうと壮大な計画を立てているボビーというキャラクターのバックグラウンドの説明が不足しているために、どうして人間と悪霊の両方とコミュニケーションが取れるのか、そしてゴーストたちを呼んで現世をどのようにするつもりなのか分からないのである。
 その結果、ロイ・パルシファーやミルドレッド・プロクターなどのユニークなキャラクターの魅力が活かされていない。R.I.P.


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