寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

「日本のおかず」人気の理由(毎日新聞朝刊)

2008年07月08日 | 日記
本日の毎日新聞の14面を読んで料理人の西健一郎さんの書いた「日本のおかず」が10万部を超えるヒットになっていることを知った。柴田真理子さんのレビューを抜粋してみよう。

 「おいしいおかずは、日本人の知恵の集成」と話す西さんに聞いた。西さんが心がけたのは、家庭で誰でも気軽に作れる料理を紹介すること。特別な食材は使わず、近所のスーパーなどで購入したものを使った。2年がかりでまとめた同書は、あえ物や煮物、焼き物など80品が並ぶ。写真に材料とレシピ、素材の選び方などのコメントを添えたシンプルな構成だ。

 西さんは、おいしいおかずを作るコツとして▽余計な調味料は使わない▽旬の時期に調理する▽だしを上手に使う-などを挙げる。

 「旬の素材は味がはっきりしていて、おいしさを引き出しやすい」。だしは重要だが、常に必要なわけではない。肉や魚、味が濃い野菜など、うまみが出るものが入れば十分だ。

 「まず気軽に一品作ってみて。そこから好みの味を作り出してほしい」と目を細めた。「日本のおかず」は幻冬舎刊行、1680円。

西さんの料理本を以前に何冊か読んだことがあるが、家庭料理の本ではポイントだけを述べていたので非常に好感を持った。

本質を能書き抜きに簡潔に説明するのが本当のプロであり、ダラダラと自慢げに無駄なことばかり語って的外れなのが田分け(=ポンスケ)である。

紹介された本はまだ読んでいないので、とりあえず書店に行ってみるつもりだ。

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菊池俊吉写真展(広島平和記念資料館地下1階展示室)

2008年07月08日 | 日記

広島平和記念資料館の地下で菊池俊吉写真展が開かれている(無料)。最終日が7月15日(火)なのであと残り僅かだ。

カメラマンの菊池さんは1945(昭和20)年10月と1947(昭和22)年8月の広島を撮影した。その貴重なオリジナルフィルムから焼き付けられた写真が遺族から提供され今回の展示に至った。

被爆から2ヶ月後はまさに惨状である。広島貯金支局(千田町1丁目 爆心から約1.6km)の屋上から北方を見渡したパノラマ写真が1級の資料である。

近場で形の残った大きな建物はほとんどなく、電車通りの左手に日赤病院、右手に文理科大学、高等師範学校付属国民学校が確認できるのみだ。写真中央が鷹野橋電停にあたるようだが、説明書がなかったらまず判らないほど廃虚の街と化している。

菊池さんのカメラは人々の生活にも向けられている。焦土の中に設置された生ビール立ち飲み所に男達が集まって来た様子を撮影した写真は特に貴重だろう。それから約2年後にはかなり復興が進み、市民の表情に力強さが出ている。

被爆者の回想録を読んだり、語りべの話を聞くことも重要であるが、写真のすばらしい点は見る者に対して当時のありのまま(現実)を静かに示すことだ。そこには極端な思想の偏りや思い違いや説教臭がない。

後生に歴史を冷静にかつ正確に伝えていけるかは展示会に足を運んだ人の感性にかかっている。

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