寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

料理を作る上で最も大切なこと

2009年02月04日 | 日記
それは「今よりももっと美味しいものを作りたい」という気持ちだと思う。インターネットで料理のポイントを調べるのもよし、またテレビでプロの手際のよさを見るのも随分とためになる。

他人から積極的に学ぼうと思えば腕は必ず上がる。「素直さ」と「やさしさ」が欠如した人間は動物の餌のようなおかずを平気で作る。基本ができていない者が「高価な調味料や食材」を使ったとしても結果は明白。「豚に真珠」だ。

卑しい精神は卑しい料理を生む。幼い頃から酷い餌を食べさせられた子どもは哀れである。「愚かな親」を手本とせずに「優秀な人」から高等な知識を得ることを祈るばかりだ。料理好きな母がいたからこそ今の自分がある。

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太陽№400 特集・作家の食卓(1994年10月号)

2009年02月04日 | 書籍
本棚から古い本を取り出して頁をめくっていたら重金敦之さんのエッセイ「おいしい本のフルコース」が載っていた。食の世界の真髄が綴られた秀逸な本を紹介する内容だった。

掲載された本の三分の一は読んだことがあった。東海林さだおさんの「あれも食いたいこれも食いたい」の解説が特に面白い。

 東海林の人気の理由を考えてみると、まず第一に食べることが好きで、第二に知識やうんちくを自分からはあまりひけらかすことはない。また戦争による飢えの時代を経験しているから食べ物を粗末に扱わない。迷惑にならない程度に、料理人や食べる人を鋭く観察してわが身を省みるのだが、他人を傷つけることはまったくない。また自分の好みを押しつけることもない。食べ物に関して文章を書くとき、心しなければならないことが、すべて東海林の文章には備わっている。えがたい才能と思う。(P.72)

東海林さんが「卑しい顔つきのちょび髭オヤジ」と思われる人物を遠回しにたしなめる文章を書いておられるのを目にして、笑いすぎて涙が出たことが以前にあった。同じ人間でこうも違うのかと思ったのである。

実名晒し上げという愚行に走るのは「代々受け継がれた劣悪DNA」の働きだろうが、「髭」には「反面教師」としての存在価値くらいしかない(笑)

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