寮管理人の呟き

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私に多大な影響を与えた料理人(落合務さん)

2009年11月21日 | 日記
dancyuの1993年3月号で私は落合務という名前を初めて見た。その時、彼がどんなにすごい人かは全く知らなかった(当時の肩書きはグラナータの総料理長)。そこには本格派ミートソースの作り方が載っていた。落合流アレンジと古典的ボローニャ風の2つを熟読した上で前者を作ることにした。

田舎町のスーパーで安いテーブルワインとその他の材料を買い求めた。オリーブオイルでセロリをじっくり炒めると非常に甘くなること、ワインの旨みを肉に吸わせる重要性を知った。それまで食べていた甘いミートソースとは比べ物にならぬ深い大人の味だった。寒い地方ではバターと肉をよく食べる意味合いをも理解させてもらった。

落合さんは生活ほっとモーニングの3シェフ競演(月1回の放送)でも光る料理を次々と披露している。できる人は和、中華から優れた技法を取り入れて独自のアレンジを加え新しいイタリアンにしている。

気さくで丁寧な喋りには好感が持てるし、「私も作ってみよう」と一般の人に思わせる能力に長けている。イタリア料理の普及に大いに貢献した日本人シェフの1人であろう。

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