寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

JR西広島駅のホームから旭山神社を見上げる

2010年10月01日 | 

電車は順調に広島市内を走っていた。太田川(放水路)を横切ってからほどなくして西区己斐本町にある西広島駅に到着した。私は1番ホームから目を細めて旭山神社を見上げた。

 …高台には、この界わいの氏神旭山神社がある。この神社の地点は、神功皇后が新羅征伐のとき船をつけられたあと山に登られたということで聖地にされ、後世宮が建てられた。旭山の名は、弘治元年(一五五五年)毛利元就が陶晴賢を討とうとしてこの社に戦勝を祈願したとき、ゆくりなくも太陽が昇り始めたため旭山という名をつけたといわれる。

 己斐の名のおこりは次のようにいわれている。神功皇后が旭山に登られたとき、この土地の村人が大きな鯉を献上したところ、皇后はことのほかお喜びになって「こひ、こひ」と仰せられたという。それが後世に至って地名を「こひ」といわれるようになったと伝えられている…また一説には、己斐は己れ文非ずの意味で、昔の城主が自分自身の文章にうといことを嘆いて地元人たちを戒めたことからといわれている。

 献上された鯉の名にちなんで、この沖合い一面を「鯉の海」といい、そのため広島城を鯉城と呼ぶようになったという。プロ野球カープの名もこの土地が発祥地になるワケである。

 「がんす夜話 / 薄田太郎(たくみ出版 昭和四十八年)」

「がんす夜話 / 薄田太郎(たくみ出版 昭和四十八年)」

西広島駅は明治30(1897)年の開業時は己斐駅(山陽鉄道)という名称であった。9年後に国有化され、昭和44(1969)年に現在の駅名に変更されている。

国鉄己斐駅で降ろされた牛が橋を渡り福島町のと畜場に向かう光景は圧巻であったと地元の人から聞いたことがある。

JR山陽本線・西広島駅

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電車は三原市から東広島市に入る

2010年10月01日 | 

三原市本郷地区から西に向かうにつれ赤瓦の家が目立ってくる。雪のよく降る東広島市ではそれがごく普通の光景であった。

私はのどかな田園風景を眺めながら県東部(瀬戸内沿岸)とは全く異なる冬の厳しさを思い起こした。電車は西条吉行東を通過し日本有数の酒処を目指していた。

東広島市西条吉行東界隈

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