tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

天正期の大坂城

2006年07月09日 | 日々是雑感
写真は、天正期の大坂城を130分の1の模型で再現したものである。金曜(7/7)の夜、旧知のNくんのご実家で見せていただいた。

天守閣や櫓(やぐら)の細部はもちろん、漆塗りの塀や石垣の形にまでこだわり、ライトアップもできる。制作は古建築模型制作で著名な(株)さんけい(本社:京都市右京区)。この写真はNくんに送っていただいたものだ(南南東方向。撮影は同社)。※(株)さんけいの公式ホームページhttp://www.m-sankei.co.jp/

同社はこの模型の制作工程をブログで公開していたので、その過程の逐一を知ることができる(依頼主の「南都」は、Nくんのニックネーム)。
※メイキングthe大坂城http://blog.livedoor.jp/making_osaka_castle/

大坂城の棟梁は法隆寺大工の中井正吉で、使用された木材は吉野ヒノキだったというから、奈良とも縁が深い。そういえば、櫓は何だか奈良のお寺に似ている。

正吉の長男正清は家康に召し抱えられ、二条城、江戸城、名古屋城、日光東照宮などの建築を担当している。日本の木造建築史において奈良の匠の技は、白鳳・天平期だけでなく、安土桃山から江戸時代にまで大きな影響を及ぼしているのだ。

この模型、部屋の電灯を消して下からライトアップすると、見事に天守閣が浮き出る。あいにくの曇り空で外に星は出ていなかったが、天正期の七夕の日にタイムスリップしたような、幻想的なひとときだった。Nくん、貴重な体験をどうも有難う。
コメント (2)
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