tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

当麻寺の練供養

2006年05月16日 | 日々是雑感
毎年5月14日には、当麻寺(たいまでら・奈良県葛城市)で、中将姫伝説を再現した「練供養会式」(ねりくようえしき・国選択無形民俗文化財)が行われる。

この日は中将姫の命日である。今年はうまく日曜日に当たったので行ってみたのだが、東大寺のお水取り(おたいまつ)を思わせるすごい人出には、驚いた。

当麻寺の尼僧・中将姫は、一夜で曼荼羅(まんだら)を織り上げ生きたまま極楽浄土へ旅立ったとされる。この行事では、本堂を極楽浄土、東側の娑婆(しゃば)堂を現世に見立て、その間を結ぶ約110mの来迎橋(仮設の渡り廊下)を渡って中将姫を「お迎え」に行き、再び本堂へと導く。

この行事に登場する二十五菩薩は、信者などが扮する。写真は本堂を出たばかりの菩薩。金色のお面に派手な衣装の菩薩がお経のリズムに合わせて橋を渡る姿は、厳かながらもユーモラスな、王朝絵巻のひとコマであった。
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二上山麓をウォーキング

2006年05月15日 | 日々是雑感
昨日(5/14)、地元銀行が主催する「萬葉チャリティーウォーク」に参加した。毎年春と秋の2回、万葉集ゆかりの地を訪ねるウォーキング・イベントで、この日で41回目だそうだ。

約200人が、風薫る二上山麓(奈良県香芝市)約9kmのコースを歩いた。
※南都銀行の関連ページ
http://www.nantobank.co.jp/syohin/manyou/index.htm

香芝市は近年人口が急増していて、新興住宅地としてのイメージが強いが、観光地としての魅力も豊富だ。市内から望める二上山(にじょうさん・ふたかみやま)は、悲劇的な死をとげた大津皇子が葬られた地として、万葉集には哀切に満ちた歌が収録されている。

またこの山は、サヌカイト(石器に使われた)や金剛砂(サンドペーパーに使われる)などの石材も産出する。訪れた二上山博物館にはこれについての詳細な展示があり、また山麓には砥石屋さんもあった。

9:30に近鉄二上駅を出発、途中、万葉歌碑の前などで講師の話を聞き、水辺の公園で昼食をとり、14:30に駅に戻ってくる。年配の方でもゆったりと歩け、教養も身につく。参加は無料、二上山博物館にも無料で入館でき、粗品(市内で作られる靴下)ももらえる、というおトクなイベントだった。秋にも、ぜひ参加したい。
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田植えの季節

2006年05月13日 | 日々是雑感
写真は、谷空木(タニウツギ)の花だ。散歩に訪れた「けいはんな記念公園」(京都府精華町)の池のほとりで、咲き始めていた(5/12撮影)。薄紅色の可憐な花だが、日本海側の痩せ地などで生育するそうだ。

この花は早乙女空木(サオトメウツギ)とも呼ばれる。田植えの季節に咲くから早乙女(田植えをする女性)と名付けられたようだ。昔は山野に咲く花などで季節の移り変わりを知り、田植えや稲刈りの作業暦としていたのだろう。

そういえば先日、山添村(奈良県山辺郡)の小学校で、児童が田植え体験をしたとの記事を見た。※奈良新聞の記事(06.5.9)
http://www.nara-shimbun.com/n_all//060509/all060509a.shtml

今日(5/13)は朝から雨が降っている。せっかくの土曜日が雨だと気が重いが、田植えには慈雨だ。今年も、美味しいお米がたくさん実りますように。
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ハナミズキが満開

2006年05月12日 | 日々是雑感
今、ハナミズキが満開だ。写真は、けいはんな記念公園(京都府精華町 5/3)だが、奈良市内の舗道や、明日香村の民家の庭や、郷里(和歌山県九度山町)の街路でも、ピンクや白の美しい花を咲かせている。桜と同じく青空をバックにするととても映える。

この花をあちこちで見かけるようになったのは数年前で、一青窈の歌がヒットするよりずっと以前からだ。

1912年、東京市長(尾崎行雄)が日米親善のためアメリカにソメイヨシノの苗木を贈り、その返礼として1915(大正4)年にアメリカから贈られたという話はよく知られているが、すでに明治中期には日本に入ってきていたそうだ。日本のヤマボウシ(山法師)と同じくミズキ科の落葉樹で「アメリカ山法師」とも呼ばれるが、米国産の方がずっとゴージャスだ。

桜が散った後で花が咲き20日間ほど保つ、秋の紅葉が鮮やかで赤い実もつける、成長が遅く自らの力で樹形を整えるから手入れの必要がない、洋風の建築とよくマッチする、などの理由で近年急速に普及したようだ。

図鑑を読んでいて発見したのだが、ピンクや白の大きな花びら(花弁)に見えるのは包葉だそうだ。花弁はその中心部だけ。どうりで花がぶ厚くて、日保ちもするはずだ。

だが私はまだこの木に、すんなりとは馴染めないでいる。マンションの庭や高速道路の路肩ならまだしも、猿沢池や平城宮跡や飛鳥寺の周囲では、あまり目にしたくないな、というのが正直な気持ちだ。

ともあれ、この木が新しい日本の景観を形成しつつあることは間違いない。いずれ、ハナミズキがなかったら「春の心はのどけからまし」(のどかだったろうに)という時代になるかも知れない。
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『病気にならない生き方』早わかり

2006年05月09日 | 日々是雑感
05年7月に出版された新谷弘実著『病気にならない生き方』(サンマーク出版)は、すでに100万部を突破したそうだ。

広告のうたい文句は「医学が進歩しているのに病人が増えるのはなぜ? 日米で30万人の胃腸を診てきた全米ナンバーワンの胃腸内視鏡外科医が教える、太く、長く、生きる方法」。日テレ系の「世界一受けたい授業」に新谷氏が出演したことも、売れ行きに拍車をかけたようだ。

早くに知人がこの本を勧めてくれたのだが、様子見していたところ好意的な評が多かったので、やっと先日買ってみた。一読しての感想は「もっと早く読んどけばよかった!」。

で、皆さんにこの本のエッセンスを紹介する。出版社や著者のホームページとあわせてお読みになれば、この本の中身すべてがご理解いただけるだろう。
※同書に関する出版社のサイト
http://www.sunmark.co.jp/frame_isbn/4-7631-9619-7.html

一番大切なのは食品だ。みのもんた流に結論だけいうと、
1.摂取して良いもの
・良い水…ミネラルウォーター、電解還元水(アルカリ[マイナス]イオン浄水器を通した水)
・お茶なら、麦茶、そば茶、ハーブ茶(カモミールなど)
 (ただし、市販のペットボトル入りでなく自分で作ったもの)

2.摂取すべきでない(または制限すべき)もの
・牛乳および乳製品…牛乳、マーガリン、バター、クリーム
・嗜好品…タバコ、酒、コーヒー、日本茶、中国茶、紅茶、どくだみ茶、杜仲茶、炭酸飲料、スポーツドリンクなど
 (ペットボトル飲料は、ミネラルウォーター以外は飲まないこと)
・添加物入りの加工食品、糖分・塩分の多い食品、刺激物
 (刺激物でも胡椒、唐辛子、キムチなどは少量なら良い)
・油もの…天ぷら・フライ、ラード入り食品など

3.食事で注意すべきこと
・植物食:動物食は、85(~90):15(~10)の比率とする
・全体としては、穀物(雑穀・豆類を含む)を50%、野菜・果物を35~40%、動物食は10~15%とする
・穀物は、精製していないものを選ぶ
・動物食はできるだけ魚(人間より体温が低いから)でとるようにする
・よく噛んで小食を心がける

上記の理由をいちいち挙げると長くなるので、ポイントだけいうと、
1.人間の体に必要不可欠なのは、酵素(エンザイム)である。
  (酵素とは細胞内で作られるタンパク質性の触媒で、生命維持活動すべてに関わる)
2.健康で長生きするには、この大切な酵素を浪費せず、たえずこれを補う食事(=上記)をしなければならない。
  (食生活と生活習慣に注意すれば、太く長く生きられる。)

著者の観点からすると、
・市販の牛乳は錆びた油(健康を阻害する酸化した食物)
・家にマーガリンがあったら、すぐ捨てなさい
・肉を食べなければ筋肉が育たないというのは、真っ赤なウソ
・お茶をたくさん飲む習慣がある人の胃相(胃の状態)は悪い

という一見カゲキと思える結論が導かれる。
※著者の公式サイトhttp://www.drshinya.com/

この本を読んで、すぐさま私はミネラルウォーターを買いに走り、毎日飲んでいる。同書には今までの常識に反する記述があるので、驚かれる方も多いだろうが、豊富な臨床経験から編み出された「新谷食事健康法」には、説得力がある。
※同書のダイジェストを掲載したサイト
http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/bookstand-enzyme.html

※写真は、紀ノ川(吉野川)源流の三之公川(川上村)。水をコップですくって飲むと、とても美味しかった。07年5月9日撮影。
コメント (13)
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