澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「マット安川のずばり勝負」で李登輝氏インタビューを聴く

2010年08月13日 14時12分41秒 | マスメディア

 多分、首都圏でしか放送されていない「マット安川のずばり勝負」※を聴く機会があった。

※ http://www.jorf.co.jp/PROGRAM/mickey.php

 この番組は、マット安川の父親であるミッキー安川が、「ラジオ日本」で「ミッキー安川のずばり勝負」として続けてきたもの。最近、ミッキー安川が亡くなって、その息子・マットが番組を続けている。民放番組の「世襲」とは前代未聞だが、自民党の世襲議員の例のごとく、残念ながらこのマット安川も父親には到底及ばない人物である。ミッキー安川は、まさに破天荒な芸人だったが、その人間的魅力故に多くのファンがいた。だが、このマットという男は、父親のコピーに過ぎず、単なる 栄養食品の売人でしかない。

 だが、先日、この番組で李登輝氏のインタビューが放送された。あの独特な訛りの強い日本語で語る肉声を聴いて、李登輝氏の健在を知ると共に、あるいらだちも感じた。いま季節柄、「戦争回顧」「平和賛美」番組が花盛りだが、NHKを筆頭とする大手メディアは何故、李登輝氏にインタビューして、歴史記録として遺さないのだろうかと…。
 戦前の日本、日本統治下の台湾、そして戦後の台湾史を生きた希有の著名人として、李登輝氏にインタビューするのは当然ではないか
。中国からのクレームを恐れて、二の足を踏んでいるのだろうが、その間に時はどんどん過ぎ去っていく。

 知識人を自認する人、市民派の方々などは、「マット安川のずばり勝負」で李登輝氏インタビューを放送しても、誰も耳を傾けない。「ラジオ日本」など、「右翼」の放送局だと思っている人が多いためだ。李登輝氏インタビューもこれではあまり意味がない。
 「戦争に向き合う」とはNHKの常套句だが、実は、戦争の核心部分を突かないで、曖昧にしているのもNHKだ。「何故、あの戦争は起きたのか」「何故、ソ連は不可侵条約を破って、満州に侵攻したのか」「シベリア抑留を許せるのか」「米国は何故原爆を日本に落としたのか」…このような核心部分について、的確な説明をした番組を私は寡聞にして知らない。

 「右翼」の番組だとして耳を傾けない人たちは、ぜひ、一度だけ聴いてみてほしい。たとえ番組ホストが無知・無能でも、李登輝氏インタビューまで聴ける番組は、他にはありえない。それだけでも、聴く価値があるのだから…。


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