澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

仙谷由人・福島瑞穂は「法匪」である

2010年11月06日 20時57分13秒 | 政治

 流出ビデオの「sengoku38」氏は、多分、仙谷由人の言動に憤激している人に違いない。「那覇地検の報告を以て了とする」などと「寝とぼけた」発言を繰り返す仙石には、不安といらだちを覚える人が大多数ではないか。仙谷のような政治家を上司とする官庁のお役人には、大いなる同情を禁じ得ない。

 仙谷だけでなく、このところ、弁護士出身の政治家の言動にはクビを傾げることが多い。 民主党・枝野議員は、尖閣ビデオ流出に関して、「対中外交の問題ではなく、刑事訴訟法の証拠物だから流出は問題だ」という言い方をしていた。弁護士出身だから、法手続上は彼の言うとおりなのだろう。だが、こんなときにこの発言、どこかピントがはずれていないか。
 福島瑞穂は、11月1日、参院・予算委員会で尖閣ビデオを見て「車が道路でちょっとコツンと­ぶつかるような、あてて逃げるという映像だ」と印象を述べた。このコメントを覚えていた人は、その4日後に流出したビデオを見て、福島は大嘘つきだと思ったに違いない。あれを「コツン」というのか。中国が何をしても、それは大した問題ではなく、その一方で日本人による「憂国」の言動にはいちいち揚げ足をとる。社民党のいう「平和」とは、日本が中国の属国になれば実現するとでも言うのか?こういう「売国奴」のような人間が、法律の専門家であり、党首なのだから呆れ果てる。
 
 従来、司法試験を受かって、弁護士をしていたからといって、それをひけらかすような政治家は少なかった。自民党の長老、高村正彦・元外相は、司法試験合格組だが、強引な法律論を振りかざすようなことはなく、バランスのとれた識見を持つ人物だった。

 政治家だけではなく、このところ、マスメディアでも出しゃばり弁護士の活動が目立つ。だが、本当に彼らは、外交問題や国際関係を論じるほどまで”全能”なのだろうか。
 私の知る限りでは、司法試験を受かった人は、法解釈という狭い領域だけではエキスパートではあるものの、他の分野では心許ないという印象の人が多い。
 新しい司法試験では、さらに「法の職人化」が進められているので、もっと視野が狭い連中が大量生産されているのだろう。

 こういう背景から、弁護士だから優秀などという「世間の目」も早晩変わっていくだろう。「政治」という利害調整、権力の配分を目的とする世界に、詭弁を弄した法律論を持ち込む仙谷以下の弁護士政治家は、「法匪」と呼ばれるに相応しい。古めかしい言葉だが、これほど彼らにピッタリの言葉はない。
 ただし、中には衆議院本会議で菅総理を「寝とぼけた」と追及して話題になった、稲田朋美議員(自民党)のような反骨の女性もいる。