
夕方、日が射してきた庭に出ると、照らされたモミジが実に美しく輝いていた。 数日前に初雪があったが、思えばまだ 11月、落葉前の静寂のひととき、風も無く穏やかな夕まぐれは晩秋の雰囲気だった。
夕日の磐梯をながめに書斎へ上がった。急に冷え込んできたが、窓を開けてしばらく秀峰をながめた。陽が落ちるにつれ、手前のめっきり色あせた山々がかげり、雪を被った磐梯山が夕日に照らされいっそう輝きを増した。やがて、輝く秀峰の山頂が雲に隠れた。山容は雲の流れに見え隠れし、刻々と変化した。
これからは、冬型の日本海季候が多く、どうしても晴天は続かず、冬空に聳える秀峰にお目にかかる日も少なくなる。
