【アシグロツユムシ 終齢幼虫】
妻には、いつも「髭を剃って」とうるさいくらいに言われている。
どこにも出なくなってからはどうも無精で、数日伸ばしてしまうことがあった。
普段は、「髭を剃っていれば見られるのに」とぼやかれるが、
今朝は、「具合が悪くても顔色だってわからない、また、いつ入院ということになるかも」と念を押された。
昨日の夜中に具合が悪くなったから、特に。
寝付いた夜中の0時15分ころ、何となくおかしい様子を察知したのか、娘が覗きに来た。 孫と寝ている隣室の妻も起こしてしまった。
理由は大病を患った後の持病にあるのだが、血圧が79-42にまで下がっていた。
脳貧血の症状なのだろう、顔面は蒼白、腕や胸に冷や汗が出て下着がぐっしょり濡れた。
確かにいつもと違い、頭が真っ白になり、意識が遠のくようであった。
かつて病院で経験したような意識の混濁を久々に体験した。そしてこうして簡単に病院に戻ってしまうのかと、不安がよぎった。
妻が、救急車を、と言うのを抑えながら、頭を低く保冷剤で冷やして安静を保った。
ときどき血圧を測りながら様子を見た。
下の血圧が47、51と徐々に回復し、まっさおだった顔色も紅みが出てきたようだった。
大分落ち着いてきたころは、午前1時半を回っていた。
今朝の血圧は、110-60mmHgとやや低いくらいに回復していた。
大分回復して本人はじきに寝たが、後から妻や娘はしばらく眠れなかったと聞いた。
手術で失った沢山の臓器の働きを、いつしか月1度の検診と、日々の健康な生活への留意で乗り越えている現状を痛いほど知らされた。
仕方のない原因と確認しながらも、もっと大切に過ごしていかなければと肝に銘じた。
思えば7年前の今頃は、神奈川の大学病院へ転院し、大手術を待っていたころだった。
妻には、いつも「髭を剃って」とうるさいくらいに言われている。
どこにも出なくなってからはどうも無精で、数日伸ばしてしまうことがあった。
普段は、「髭を剃っていれば見られるのに」とぼやかれるが、
今朝は、「具合が悪くても顔色だってわからない、また、いつ入院ということになるかも」と念を押された。
昨日の夜中に具合が悪くなったから、特に。
寝付いた夜中の0時15分ころ、何となくおかしい様子を察知したのか、娘が覗きに来た。 孫と寝ている隣室の妻も起こしてしまった。
理由は大病を患った後の持病にあるのだが、血圧が79-42にまで下がっていた。
脳貧血の症状なのだろう、顔面は蒼白、腕や胸に冷や汗が出て下着がぐっしょり濡れた。
確かにいつもと違い、頭が真っ白になり、意識が遠のくようであった。
かつて病院で経験したような意識の混濁を久々に体験した。そしてこうして簡単に病院に戻ってしまうのかと、不安がよぎった。
妻が、救急車を、と言うのを抑えながら、頭を低く保冷剤で冷やして安静を保った。
ときどき血圧を測りながら様子を見た。
下の血圧が47、51と徐々に回復し、まっさおだった顔色も紅みが出てきたようだった。
大分落ち着いてきたころは、午前1時半を回っていた。
今朝の血圧は、110-60mmHgとやや低いくらいに回復していた。
大分回復して本人はじきに寝たが、後から妻や娘はしばらく眠れなかったと聞いた。
手術で失った沢山の臓器の働きを、いつしか月1度の検診と、日々の健康な生活への留意で乗り越えている現状を痛いほど知らされた。
仕方のない原因と確認しながらも、もっと大切に過ごしていかなければと肝に銘じた。
思えば7年前の今頃は、神奈川の大学病院へ転院し、大手術を待っていたころだった。