家から5,600メートルの隣町のギャラリー「三遊」で、「故 武藤信義版画展」を鑑賞した。
初めて入るギャラリーは、落ち着いて静かに鑑賞できる小さな空間、ゆっくり見ていると、作品一つ一つについていろいろ解説して下さった。
もう20年前に59才の若さで亡くなった、郷土の版画家の遺作展だ。これまで知らなかった方だが、猪苗代ではんこ屋さんやられていたと聞いた。
若松や喜多方の街の風景版画や、雪景色の版画数点は、斎藤清を思わせる作品だった。
若松の商店街を描いた版画作品の前に、その数枚の版木や彫刻刀が陳列されていた。
ギャラリー内は撮影禁止、いただいた案内のカードにある作品をスキャナーで取り込んだ。
帰りの道すがら、人形屋に悠人くんに贈りたいと思う節句人形を見てきた。
40年も前に息子に飾ったと同じタイプの鎧甲の飾りを懐かしく見つめた。
狭いアパート住まいの娘夫婦に、かさばらない手頃なものを贈ろうと思っている。
短大脇の土手で、オオイヌノフグリが咲いていた。いよいよ春到来だ。