エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

白露

2012-09-07 | 自然観察

  ネットの暦便覧には

『 白露(はくろ) 9/8頃      陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也

  野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。

  朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始める。』とあった。

もう露も消える10時頃、里山巡りへ出る。このところ2,3日おきに里山歩いている。

目当ては、「マダラナニワトンボ」だ。そろそろ現れる頃だが、数回空振りだった。

絶滅危惧種1類のトンボ、その無事の出現を待っている。彼女らの棲息を祈るばかりで、何もできない。

なんとか棲息し続ける環境を保全したい思いでいっぱいだ。

 

稲の穂が垂れ、稲の葉にわずかに露が残っていた。

 

稲穂には、真っ赤なマイコアカネが鮮やかな白い顔を見せてくれた。

  

山間の田には、稲穂の間に、コナギやオモダカが可憐な花を付けていた。

この山際の田には、いつも水をためていた。冷たい水を一時プールして温めるためのようだ。

そのためにオモダカが群生していて、日陰にもなっていてコナギの花も一層きれいに見えた。

  

コナギについてネットで検索すると、稲作には困る雑草のようで、駆除方法の記事が沢山載っていた。

これまでの認識が少し変わった。でも、あのイトトンボたちには欠かせない生息環境に間違いない。

同じ仲間のミズアオイは絶滅が心配されているようだが、田の脇の水路にはこのコナギも残っていて欲しいと思った。

 

池では、未だあの【黒い赤とんぼ】は現れなかった。

オオイトトンボが産卵していた。 アオイトトンボも増えてきた。イチモンジセセリが吸水にきていた。

  

  

 

さわやかな秋の空が広がり、ソバの花が満開だ。

  麗しの磐梯

鳥のさえずりも、さわやかに聞こえた。同じ木に、3種の鳥が飛んできた。

多分、カワラヒワ、モズ、もう一種はホオジロだろうか。

     

 

週明けにでも、またお友達に会いに行きたいと思う。

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