ネットの暦便覧には
『 白露(はくろ) 9/8頃 陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也
野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。
朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始める。』とあった。
もう露も消える10時頃、里山巡りへ出る。このところ2,3日おきに里山歩いている。
目当ては、「マダラナニワトンボ」だ。そろそろ現れる頃だが、数回空振りだった。
絶滅危惧種1類のトンボ、その無事の出現を待っている。彼女らの棲息を祈るばかりで、何もできない。
なんとか棲息し続ける環境を保全したい思いでいっぱいだ。
稲の穂が垂れ、稲の葉にわずかに露が残っていた。
稲穂には、真っ赤なマイコアカネが鮮やかな白い顔を見せてくれた。
山間の田には、稲穂の間に、コナギやオモダカが可憐な花を付けていた。
この山際の田には、いつも水をためていた。冷たい水を一時プールして温めるためのようだ。
そのためにオモダカが群生していて、日陰にもなっていてコナギの花も一層きれいに見えた。
コナギについてネットで検索すると、稲作には困る雑草のようで、駆除方法の記事が沢山載っていた。
これまでの認識が少し変わった。でも、あのイトトンボたちには欠かせない生息環境に間違いない。
同じ仲間のミズアオイは絶滅が心配されているようだが、田の脇の水路にはこのコナギも残っていて欲しいと思った。
池では、未だあの【黒い赤とんぼ】は現れなかった。
オオイトトンボが産卵していた。 アオイトトンボも増えてきた。イチモンジセセリが吸水にきていた。
さわやかな秋の空が広がり、ソバの花が満開だ。
麗しの磐梯
鳥のさえずりも、さわやかに聞こえた。同じ木に、3種の鳥が飛んできた。
多分、カワラヒワ、モズ、もう一種はホオジロだろうか。
週明けにでも、またお友達に会いに行きたいと思う。