エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

動けば何か感じる

2012-09-23 | 日々の生活

                                         【オオルリボシヤンマ  上♂  下♀】

  今日は会津まつり3日目、藩侯行列がある。毎年秋晴れのもと、どこかで行列を眺め先人に感謝の念を持った。

 今朝はあいにくの雨降り、でも出発の花火があったので予定通り行われたのだろう。家中で外出せずに過ごした。

 きのうは市内小学校の鼓笛隊パレードと日新館童子行列があった。家人はみんなで出かけた。

 武琉くんの学校は鼓笛隊パレードは5年生が出場するので、来年担当する楽器を視察すると張り切ってでかけた。

 我が輩は、天気も回復してきたので、馬鹿の一つ覚えで写真撮りに出かけた。
 そろそろウラナミシジミに会える柿畑に寄った。しばらくぶりにHさん夫婦に会って大きなカボチャをいただいてきた。久しぶりにほくほくの甘いカボチャが夕飯に出てきた。

 驚いたことに、畑のいつもヒメアカタテハが乱舞しているキクがすっかり雑草におおわれ消えてしまった。残念だった。

 数年前にコンクリートの流水溝に変わって、恵の森が失われてしまった林道を行くが、わずかに、キチョウ、メスグロヒョウモン、イチモンジセセリなど、チョウもトンボも少なかった。

 Yくんのじいちゃんがハクサイの消毒をしていて、しばし立ち話をした。

  キチョウ   モンシロチョウ 

 

池では、相変わらずオオルリボシヤンマが元気だ。

メスを狙いホバリングする♂を撮った。よくシオカラトンボなどで見るメスを守る行動ではなく、メスに交尾を迫る行動だった。

メスが産卵中に襲いかかり、飛び去った。

 

ナツアカネの交尾態を撮った。

雄が雌の頭をどのように挟んでいるか興味深かった。写真でよく分かった。

 

 キトンボも多くなってきたが、アオイトトンボは少ない。いつか集団で産卵するアオイトトンボに驚嘆したことを思い出した。 

また、同定できないイトトンボがいたが、腹部の第9節の青色斑が目立つので、アジアイトトンボのオスらしい。そのメスらしいのもいた。

アジアイトトンボか?  

 ♂  ♀

 マダラナニワトンボにはまたしても会えなかった。もう2,3週間発生が遅れているので、とても心配だ。

  写真を撮っていたら、珍しい人にあった。リュックを肩に、片腕にノートパソコンを抱え、缶ビールを片手に芝生にあぐらをかいてパソコンを開いた。

 写真を撮っていた我が輩と眼と眼が合って軽く会釈した。興味が湧いて近づいて話しかけた。 年の頃は我が輩くらい、いわきの仮設住宅から来たそうだ。

 大自然の中でパソコン画面の文章を読む、奇異な光景に思えた。と共に、原発近くの住まいに戻れず、すっかり生活の変わった境遇を思わざるをえなかった。
 

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 帰宅してひとりで食事。午後は自転車で墓参りに行った。
墓地では、我が家の南隣のH家の娘さんに会い初めてお話しをした。
墓誌には「天明」と言う文字もあり、幕末は会津藩士で敗戦後斗南へ送られたという。
その方の従兄弟が我が家の分家に嫁いでいることが分かった。いろいろ話していると、2,3代前にさかのぼると、どこも親類同士になるほどの縁組みがあると思った。
 また西隣のIさんは神道、娘さんが足の不自由なおばあちゃんを伴って墓参りに来ていた。我が輩も墓前までばあちゃんの腕を抱えて歩いた。
 広い墓地には、あちこちに荒れ果てた墓が見える。それぞれに家にそれぞれの歴史があるのだろう。先祖に、両親にお参りして、やっと心が落ち着いた。

 

 

 帰路、浄光寺の山門で教えを読んだ。
 「生まれたときから死は始まっている。」間違いない。でも、「老いは更に美しい」 そうだろうか。... などと、いろいろ考えながらペダルを踏んだ。

  きのう22日の日めくりに
  ”ともかく具体的に うごいてみるんだね 
  具体的に動けば 具体的な答えが出るから
                         みつを ”とあった。
  今日は一日家の中で過ごしたが、きのうは何かしらを感じた一日だったような気がしている。

 つまらない、細かい体験だが、たまには書いておこう。すぐに風化、記憶の彼方に忘れ去られていく。

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