孫たちの通う小学校は伝統的に俳句を熱心に指導している。
今年も立派な校内俳句集「いちょうの実」が届いた。
わが子も通った学校、57ページの立派なこの俳句集は第45号、1年生から6年生まで一人2句ずつの俳句作品が載っていた。
遙かに昔、子どもたちのころの記憶は薄れたが、最近は、夏休みや冬休み、ことある毎に孫たちと一緒に頭をひねっていることが浮かんできた。
何年か前、学校祭のPTA作品に応募したジイは、下手な俳句で最優秀の表彰を受けたこともあった。(自慢)
俳句集の校長先生の「はじめに」には、全校生徒の活躍が書かれ、「一人ひとりの作品から伝わる、自然観や感性の豊かさに驚かされた」とあった。
また、「あとがき」には、国語科の先生たちの思いが載せられていた。「たくさんの俳句を作っているうちに、皆さんの頭と心が鍛えられ、感性が磨かれていきます。
いつの間にか、心の豊かな人に育っていきます。自然の不思議や素晴らしさに関心を持ち、美しいものを美しいと感じ、素敵なことを素敵だと表現できる人になっていきます。」
最後に、「この俳句集がずっと皆さんの宝物であることを祈っています。」と。実に伝統の宝物だ。
今年のNHK全国俳句大会ジュニアの部で特選をはじめ25名が入賞し、学校大賞(日本1)を受賞した。
ちなみに選ばれた特選の作品は
「うますぎる自分でほったばれいしょよ」(5年生のW君)
俳句集に孫たちの作品を見つけた。
水をまく兄の背中に赤トンボ 萌香
色づいたみしらず柿が待ち遠し 萌香
夕暮れや鈴虫の音の子守歌 武琉
カモの群れ声高らかに水しぶき 武琉
五,七,五の短い詩、ときどき挑戦するが、なかなか難しい。
いっぱいの句を鑑賞する。そして何となく自分も詠めるような気もするが、なかなか読めない。
でも、いつも、ときどき挑戦したいと思っている。