きのうは穏やかな春の1日だった。 幼い孫と溶け始めた雪を崩しながら遊んだ。温かい陽差しに小鳥のさえずりを聞き、ようやく訪れた春を感じた。
まさに、時は止まったようにゆったり流れていた。
一月ほど前、雪をかぶった数本の梅の枝を剪定して花瓶に刺した。そのつぼみが膨らみほころびはじめた。
ユキヤナギやレンギョウの枝も挿したが、数日の内に新芽が明るく萌え、一足早い新しい季節が到来した。
この冬は、普段あまり降らない地方での大雪があったが、会津では例年よりいくらかしのぎやすかった。
今日は午後から本降りの雨となった。
午前中、フキノトウを撮りに近くの里山へ行ったが、まだ沢山の雪がが残って驚いた。
わずかに現れた土手に今年初めての鮮やかに輝くフキノトウを見つけた。
雪の下でじっと春を待ちわびたこころは、人こころと同じだろう。
すべての生きものと共に、ようやく巡った春を喜びたい。